睡蓮と蓮

暑い夏はせめて涼しそうな気分になれるお花を…
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『蓮』と『睡蓮』は両方とも抽水(ちゅうすい)植物といって、水の底の土や泥に根を張って水面(水上)に葉と花を展開します。
花も蓮も睡蓮(スイレン)も同じ性質があり、日中に花びらが開き午後になると閉じます。但し、蓮と睡蓮では時間が少し違います。
これを3日繰り返して花の寿命は終わりなのです。今が見頃ですね。もっとも…3日間の寿命だからといって心配は無用です。夏場には次から次へと蕾が現れ毎日のように見ることが出来ます。
で…どうも両方を同じと勘違いしている人のために…(蓮と睡蓮の区別がつきにくい)…場合は、判別方法として、葉で見分ける方法から。
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コッチがハス(蓮)ですね。
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コッチが『スイレン(睡蓮)』です。
①まず『蓮』の葉は多少の濃淡はあっても葉色は緑のみです。
②また、蓮の葉には特徴があって、葉が防水加工のように水をはじきますね。葉の上に丸い水滴が乗っていれば蓮。
③そして蓮の『立ち葉』です。蓮は春先になると葉っぱを出し始めるんですが、まず「浮き葉」という葉が出てきます。この状態がけっこう睡蓮と似ているので間違えやすいです。浮き葉は睡蓮と同じように水面に葉が展開しますが、蓮の葉は睡蓮の葉のような切り込みがなく円形なので、よく見れば違いがわかるはずです。浮き葉が水面を覆い尽くすといよいよ「立ち葉」の登場です。立ち葉は文字通り葉が立ちます。葉が浮くのではなく立つのがハス。
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これが『蓮』
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これが『睡蓮』

◇科名:睡蓮科 ◇属名:ハス属(Nelumbo=ハスに対するセイロンの土名)
◇学名:Nelumbo nucifera(nucifera=堅果を持った)
インド原産。水面まで花茎を立てて朝早く開花しますが、午後3時頃には閉じます。
この花の開閉は3回繰り返され、4日目になると花びらが散ってしまいます。
蓮は蜂巣(はちす)の略で、実の入った花中央の黄色部分の花床と呼ばれる部分が、蜂の巣に似ていることから。
漢字の『蓮』は漢名から。種子が連なってつくことからといわれています。
多くの仏典に蓮華(れんげ)として登場し、仏像の台座にもその形がよく使われています。
インドではハスを女性の生殖力と結びつけて考えられており、多産・生命の創造・パワーを表しており、さらに幸運・繁栄・長寿・健康・不死などと言うあらゆるイメージと関係づけてシンボル化されてきました。その古さは、インドで紀元前3000年頃の地層よりハスをデザインした女神像が発見されたことにより、ハス崇拝はそれ以前からあったと考えられています

蓮との違いとして睡蓮には班入りの葉や赤い葉なんかがありますが、蓮は緑色です。
花も同じ性質があり、日中に花びらが開き午後になると閉じます。
これを3日繰り返して花の寿命は終わりです。もっとも、夏場には次から次へと蕾が現れますが(笑)。
以前にも説明しましたが睡蓮の名前の由来は、上記にもあるように開いて閉じてを3回繰り返す事から名付けられています。
睡蓮と蓮の見分け方ですが、水面に咲くのが睡蓮。
水面より上の方で咲くのが蓮と、以前の記事で説明しました。
まだ蕾ですが、コレが『蓮』です。
蓮(ハス)の場合は上野の不忍池のような大きな池や沼花を咲かせる茎がなどではかなりの高さに伸びます。また蓮の葉には防水加工のように水をはじきますよね。

蕾も蓮は睡蓮とちがい蕾もキレイなピンク色をしてます。
花もかなり大きい。
花の開花する時間も蓮と睡蓮では微妙に違います。