紫雀麻小笥

名の由来は、果実の形を譬えたものだといわれています。
ところで…このタイトル…読めましたか?
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紫雀麻小笥 ← コレをなんと読むのかというと…
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ムラサキスズメノオゴケ と読みます。
【麻小笥(おごけ)】というのは麻糸を積みためる鉢桶のことです。
【おごけ(麻小笥)】は【おけ麻笥】と同じで細く裂いて長くつないだ麻を入れておく円筒形の器。檜の薄板を曲げて作ると、日本国語大辞典には書かれています。【笥(ケ)】は物を入れる器の意これが転じて現代の桶になったということです。
紫はイヨカズラの花が白に対して本種が紫だから…。『イヨカズラ』というのはコチラ→イヨカズラ
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◇科名:ガガイモ科 ◇属名:イケマ属(Cynanchum=「cyno=犬」+「anchein=殺す」 犬に対して害毒があると考えられていたこの属の一種の古代名 ◇学名:Cynanchum purpurascens(purpurascens=淡紅紫色の意)
ところで…以前のブログで記事アップしたときは、学名は…
◇科名:ガガイモ科 ◇属名:カモメヅル属(Vincetoxicum) ◇学名:Vincetoxicum x purpurascens(purpurascens=淡紅紫色の、やや紫色がかった)」'で説明していたのですが…。
これは『スズメノオゴケ』と言うのは、今では『ヨカズラ』の別名扱いになっていますが、本来は『コカモメヅル(Tylophora nikoensis)』の別名であったためで、『牧野富太郎』博士が、実が小さく、形が麻糸を積みためる鉢桶に似ていることからこの名前を提唱されたと言う事です。
葉の脇に散形花序(枝先に1つずつ花がつく)を出し、花径5~10ミリくらいの暗い紫色の花をつけます。
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花冠は5つに裂けて平らに開きます。花の真ん中には、副冠とずい柱と呼ばれる、雄しべ・雌しべの集まったものがあります。
萼片は緑色で5枚。

花言葉は『飾らない美』
シーボルトが設立した『オランダ王立園芸振興協会』が、日本や中国から持ち帰り栽培された植物の一つといわれています。