ハチオウジアザミ

八王子市内多摩丘陵西部の湿地で発見されたもので、2012年の2月に新種として発表されたばかりです。八王子の名前がついたアザミ(薊)です。
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ハチオウジアザミ 八王子薊
東京では、自生地によって高尾を冠した名前の植物がいくつかあるのですが、初めて八王子を冠した植物がこれです。
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しかし、この薊の自生地は実は私有地だそうで、荒れ地になった八王子市の水田を再生させる活動をしていた際に、発見されました。
高さは2メートル前後。多摩ニュータウンの『長池公園』に移植されたものがこれ。
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見た目にはトネアザミ利根薊(←記事)に似てるのですが、総苞片のトゲが短く、頭花が筒状に細長く(頭花が開かない)、湿地に生育するのが特徴。
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◇科名:キク科 ◇属名:アザミ属(Cirsium=ギリシャでの古名 cirsion から。静脈腫(cirsos)に対して Carduus pycnocephalus が優れた薬効を持ったためその名となり、後にアザミに概形が似るために転用されたもの ◇学名:Cirsium nipponicum var. hatiouji
で…『トネアザミ』は、以前アップした記事のリンクを上に貼り付けましたが、一応画像も…

確かに…コチラは総萼片の棘は長いですね。

そして頭花も筒状ではなく開いていますね。