ヤブヘビイチゴ

草むらに赤い実が見えたので……
ヤブヘビイチゴ (藪蛇苺)
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本州~九州のやぶや林縁などに多くみられる多年草で《ヘビイチゴ》よりは全体に大型で、葉は濃緑色。
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小葉は長さ3~4cm。花期は4~6月で、花は直径約2cmくらいです。
果実は直径2~2.5cmですね。果床は濃紅色で光沢があります。
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ヘビイチゴと違い、小葉の先が尖っています。画像のように果期にも花があるのがヤブヘビイチゴ
そう果にはしわがなく、光沢があります。
◇科名:バラ科 ◇:キジムシロ属 ◇学名:Potentilla indica()
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ヘビイチゴ》のそう果だと光沢がないです。また、花も直径は1.2~1.5cm(~2cm)程度で、小葉の先が円い。《ヘビイチゴ》の場合は果期には花はないです。
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因みにヘビイチゴは、田のあぜや道ばたなど、やや湿ったところに生えます。
茎は地をはい、節から根を出して増えていきます。葉は黄緑色の3小葉で、小葉は長さ2~3.5cm。葉腋から長い柄を出し、黄色の花を1個つけます。
花は直径1.2~1.5cm。副萼片は萼片より大きく、先は3裂し、長い毛があります。果実は直径1.2~1.5cmて、花床は淡紅色でしわがあり、そう果にもしわがあります。花期はヤブヘビイチゴより少し早く、4~6月。
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◇学名:Potentilla hebiichigo
☆ヒメヘビイチゴは小葉が長さ0.5~1.5cmで花は直径7~8mmです。葯は赤紫色。花期は5~6月。

で、コチラは以前にアップした《シロバナノヘビイチゴ
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葉は多くが根元から生える根生葉ですが、小さな茎につく葉もいくつかあります。葉は3枚の小葉で1組となり、平行脈がよく目立ちます。
◇科名:バラ科 属名:オランダイチゴ属(Fragaria=ラテン語の「fargare=薫る」から。果実がよい香りがすることから名づけられたもの ◇学名:Fragaria nipponica Makino(nipponica=日本の/Makino=植物学者の牧野から)
花が終わると下を向き、実が赤く熟します。
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市販されているイチゴ(オランダイチゴ)と同じく、赤い肉質の部分は花托(花のつけ根)が肥大したもの
つまり、市販のイチゴと同様で、実は正確には果実ではありません。子房(雌蘂の下部)が熟してできた果実は表面の窪みについた1つ1つの粒です。コレはイチゴ状果と呼ばれます。
コレが《オランダイチゴ》
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