冬支度の庭園

さてと、今日は冬至です。寒さが増してくる時期になりました。で、人間のように寒い時はマフラー🧣を巻いたり、手袋🧤したり、ストーブをつけて…というワケにいかない庭園の樹木も冬支度をするワケですね。
《雪吊り》って景色として雰囲気を感じますよね。

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霜に耐える植物は、細胞内に塩分や糖分を入れ込んで凍結を防いでいると言う事です。
本来の雪吊りは、雪による枝折れを防ぐため、雪の多い地域で松に多くおこなわれます。それの有名なのがオイラの故郷、金沢の兼六園です。豪雪地帯では、柱から降ろした吊縄を直接各枝に結びつけ、雪の重みから枝を守る「りんご吊り」など、実用的なスタイルを特徴としています。
コチラの雪吊りは立川にある《昭和記念公園》のものですが、鑑賞を目的とした修景物として用いられている「化粧雪吊り」手法を用いていますね。

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軸となる帆柱の頭には、留め飾りとして、藁の穂で編んだ「藁ボッチ」をかぶせます。
下方の枝には「バチ」と呼ばれるかんざし状の竹を、何本か適当な間隔で設置します。

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そのバチに棕櫚(しゅろ)縄をぐるりと配して「ぶち」をつくり、その「ぶち」に吊り縄を吊るのです。この手法は、円錐形の美が特徴です。

コチラは霜よけですね。植え込みや花壇の冬越しに欠かせないのが霜よけです。

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半耐寒性の品種は霜にあたると地上部が枯れてしまうものが多いのです。
これは、霜柱が立つと根が引き抜かれたり、凍結したりする場合もあり、枯れや傷みの原因になるからです。細胞の水が霜にあたることで凍結し、氷になり膨張して細胞壁を破壊してしまいます。
コチラも日本庭園などでよく見かけると思いますが…

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牡丹の霜よけの工夫で《藁囲い》と言います。
そもそも霜よけの基本は、植物の根元を保温材で覆うことになりますね。これ以外にも、敷き藁をするとか、簡単なものではビニールで覆う、などが一般的ですが、まぁいくら何でも昭和記念公園の日本庭園でビニールで覆うなんてのはね(笑)。
このほかにも落ち葉を敷くというのもあると思います。これらは、美観の面と言う点で庭園などで採用されています。