ヘビウリ

ヘビウリ…モチロン、蛇🐍売りじゃない(笑)。

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==《ヘビウリ-蛇瓜》==
インドが原産です。わが国へは明治の終わりごろに渡来しました。
7月から9月ごろ『カラスウリ』に似た白色の花を咲かせます。
果実は細長くて1メートル以上になり、淡い緑色に濃緑色の縞模様があります。
名前はこの果実のすがたから。ほらね、まさしく蛇。

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草丈は3m~5mくらいにもなり、巻きヒゲで他のものに絡み付いて伸びて行きます。
【◇科名:ウリ科 ◇属名:カラスウリ属(Trichosanthes=ギリシャ語の「trichos=毛」+「anthos=花」 ◇学名:Trichosanthes anguina(anguina=蛇のようにクネクネしている)】
英名も『Snake gourd(ヘビウリ)』
熱帯地域では食用に「ヘチマ」と同じように、若い果実を『膾/鱠(なます)』にしたりスープやカレーに入れて食べるそうですが美味しくないようなのでwww日本では観賞用として栽培されている事が多いです。
実は熟してくると赤くなります。

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葉は卵円形で掌状に裂けて互生につきます。
****さて『膾/鱠(なます)』と書いたのでココで雑学です。****
『膾/鱠(なます)』は、魚介類や野菜類、果物類を細く(あるいは薄く)切ったものを、酢を基本にした調味料で和えた料理で、正月の縁起物としても食されますね。
なますと言う名前の語源としては、日本書紀万葉集にも記述がみられますが、当時は生肉を細かく刻んだものを指したようです。生肉はなま(生)+しし(肉)で『なましし』と言っていたためこの『なましし=生肉』が転じて『なます』になったと考えられるそうです。調味した酢に和えることから、生+酢=なますと思われそうですが、なますに酢が用いられるようになったのは室町時代からと言うことで、ここからも生酢ではないことが判ります。もともと、膾という漢字は、肉を細かく刻んであわせた刺身と言う意味なので、『月(肉月)』で、後に魚が使われるようになって『鱠』と言う字が使われるようになりました。
★話を戻して…★
カラスウリと同じように、花冠は5つに裂けて花冠の裂片の縁が細かく裂けて糸状になります。コチラが花です。

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花だけ見れば『烏瓜(カラスウリ)』と同じに見えるので、カラスウリだと思うかも知れませんね。

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別名で『毛烏瓜(けからすうり)』とも言います。

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カラスウリと違うところはヘビウリの花は昼でも咲きます。カラスウリは暗くなってから開花しますよね。

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因みに『蛇瓜』は東京では『夢の島熱帯植物館』『向島百花園』や、東上線の常盤台と上板橋の間にある『板橋区教育科学館』の裏、『星薬科大薬草園』などにあります。