小判草

小判のような実がなります。何とも裕福そうな名前。
コバンソウ(小判草)』

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細い柄につり下がった穂だけを見せられると,昆虫の卵?と勘違いしそうですが…。

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小穂は細かい枝に1~3個ずつつき、長い柄を持ち垂れ下がります。
黄褐色を帯びた卵形で、平たい10個前後の小花からなり光沢があります。

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◇科名:稲科 ◇属名:コバンソウ属(Briza=ブリザは、「ライムギ」のギリシャ名を転用したもの ◇学名:Briza maxima(maxima=最大の)
小穂の形や色を小判に見立てたことからコバンソウ
別名は『タワラムギ(俵麦)』で、これも俵に見立てたもの。

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地中海沿岸原産の植物で一年草
日本には明治時代に観賞用として渡来。
花壇用やドライフラワー・観賞用などに栽培されていますが、この画像のように道路の端や荒れ地などに野生化しています。また、砂地を好み海岸などにもよく群生しています。

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3月ごろから発芽を始め、葉の質は柔らかです。
葉は線状で先端が針のようにとがってざらつきがあります。
花の時期は5~7月、茎の先に円すい型の花柄を出し、まばらに小穂をつけます。

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同属に『ヒメコバンソウ』と言う同じ帰化植物がありますが、コチラは小判のような形ではなく実は三角形です。風に揺られてカサカサと音を出します。
因みに、大判草と言うのは有るのか?というと、別名という事で…ではあります( ̄ー ̄)以前に別blogで記事アップしていますが、【ゴウダソウ】と言う植物ね。
花ではなく、花が終わった後につく実が大判のような形になります。