ニシキギとマユミ

散策コースの公園で目立たない花を咲かせています。
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ニシキギ(錦木)

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マユミ(檀/真弓)
日本に生育するニシキギ属は、約15種とかなり多く、変種も多いですね。
代表的な品種として、この『ニシキギ』と『マユミ』そして『マサキ』『ツリバナ(記事)』などがあげられます。
ニシキギは暖温帯林の明るい林内や林縁に多く生育します。樹高は1~2メートルの落葉低木です。下部や根際から細い幹を多数だして株立ち(多幹型)になり、傘状の樹冠をつくります。
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若い枝は緑色で、枝の縦方向にそって板状に対生するコルク質の翼がみられるのですが、枝が太くなると消失します。
で…枝に板状の翼をもたないものを『コマユミ』として区別しています。
ニシキギ』の別名は『オニノヤガラ(鬼の矢柄)』で、この枝の様子が弓矢の羽根を連想させる姿からきています。

ニシキギやマユミなどの若い枝には、特徴がもう一つあって、木本では珍しい、断面が四角い【4稜形】枝なのです。木本ではニシキギ属以外の枝は円形ですね。
大型の樹木の幹が何故、円柱なのかですが、これは風に対する抵抗性や、四方に広げる枝に対する均衡性とか、最小の表面積などに対して有利なためと考えられます。しかし、研究によれば、断面積が同じであれば、円形よりも正方形の方が剛性(曲げやねじれなどの破壊に耐える能力)は大きいのです。もっとも、草本では他の記事でも書いていますが、シソ科の茎はほとんどが四角の断面をしていますね。また、カヤツリグサなどは三角の断面になっています。
茎の細いシソなどが折れず生育しているのはこのためと思われます。

*ニシキギとマユミの実の画像は上記の『ツリバナ』のリンク先記事内にあります。