ミヤマシキミ(深山樒)

ミカン科の花ですが花が終わってもミカンは出来ません。
高尾にある森林科学園の桜保存林の山道に見かけました。
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ミヤマシキミ 深山樒 ココ通る人達、この花の名前分かるかな~?
名前札は付いてないからね~。この時期小さな5-6mmの花を多数付けます。
本来は山地などに生える野生ですが、冬は『マンリョウ』や『センリョウ』などのように緑の葉に赤い実が鮮やかなので、園芸用として栽培されることもあります。
コレ…最後のオチに重要なトコです(笑)。
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この花はシキミという名がついているのですが、これは葉が、シキミ科シキミ属の『樒(シキミ)』に似ているからで、ミカン科なのに名前はシキミがつきます。
コレがシキミの花
しかも…秋につくきれいな赤い実は、なんと有毒。ミカンとは大違い。
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シキミと同じく、悪しき実の意味のアがとれて「シキミ」の名が付いたといわれています。樒は前記事の『ヒサカキ』と同じく、神社などでも見かけますね。
◇科名:蜜柑科 ◇属名:ミヤマシキミ属(Skimmia=日本名の「シキミ」に由来 ◇学名:Skimmia japonica(japonica=日本の)
なんとなくジンチョウゲ のようにも見えますが…。赤い花の品種もあり「アケボノミヤマシキミ」とも呼ばれます。
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葉っぱは楕円形で光沢があり、表面に油点があります。    
目立たない小花が密生してつきます。花弁は4枚。雌雄異株で、雄株の場合は4本の雄蕊(ゆうずい)をがあり、雌株の花の場合は4本の仮雄蕊(かゆうずい)を持ちます。      
               
ミカン科なのに毒があるせいで、鹿による食害で全滅する野草や高山植物、樹木と違い、ミヤマシキミはその心配がないため、大きな群落をつくることもあるようです。これは『レンゲツツジ』も同じですね。『ミヤマシキミ』は、赤くなった実が特に有毒で、食べると激しい痙攣を起こすと言われています。
別名は『橘木斛(たちばなもっこく)』ですが…
実はもう一つあります。それは…

『億両』そう、あの『千両』や『万両』の更に上があるのですよ(笑)。以前に別ブログで説明してますが,コレ、知らない人が多いです。ミカン科の花なのにミカンは出来ずに毒がある実が出来ちゃうんです。
その億両の実がコチラ
説明はコチラね(笑)→『億両』の実