ベニワビスケとウラクツバキ

木に春と書いて『椿(ツバキ)』。まさに春を代表する庭木の一つですよね。
椿は園芸種は1万種を越えます。咲き方も15~20種ほど、花色も白、赤、桃、黄色、絞りなどがあります。椿は、イエズス会の助修士で植物学に造詣の深かった『ゲオルク・ジョセフ・カメル』がフィリピンでこの花の種を入手してヨーロッパに紹介。彼はマニラに住み、また東亜の植物を採集しています。有名な『カール・フォン・リンネ』が、このカメルにちなんで椿にカメリアと名付けました。
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ベニワビスケ 侘助
11~3月に咲くツバキ科の花。花径3センチくらいの一重咲きで、赤い5弁花がラッパ状に咲きます。
園芸品種花は紅桃色一重で筒咲きで、ときに白斑が入ります。
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◇科名:椿科 ◇属名:ツバキ(カメリア)属(Camellia=ゲオルク・ジョセフ・カメルG.J.Kamellの名に因んだもの ◇学名:Camellia japonica=薮椿 / Camellia japonica var. decumbens=雪椿(decumbens=伏した) /Camellia vernalis=春山茶花(vernalis=春の)Camellia japonica linn CV.Beni-wabisuke
花言葉は「謙遜、控えめな愛」
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室町時代のころ中国から導入されたと見られるツバキ属の原種西南山茶(ピタールツバキ)と日本のヤブツバキとの間にできた雑種とも言われていますが、出生は明らかにされていません。
ラクツバキ 有楽椿
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この有楽椿(ウラクツバキ)の名は、東京に有楽町の名を残したことでも知られる織田有楽斎長益(おだ・うらくさい・ながます:1547~1621)が、茶花として愛用したことに由来します。
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※有楽斎は織田信長実弟ですね。大阪冬の陣では豊臣方に与しましたが、後に堺・京都などに隠棲しました。千利休の七哲といわれ、有楽流として一流派をなした人物。
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