オニシバリ

ジンチョウゲに似た花をつけます。ジンチョウゲと同じ科の花です。
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オニシバリ 鬼縛り
黄緑色の4弁花。この花もジンチョウゲと同じく香りがいいです♪
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2~4月、葉腋に黄緑色の小さな花を数個付けます。花弁に見えますが、コレは萼筒が4裂したものです。
◇科名:沈丁花科 ◇属名:ジンチョウゲ属(Daphne=ダフネ/ダプネー*) ギリシア神話に登場する河の神の娘。ギリシア語で月桂樹の意味 ◇学名:Daphne pseudo-mezereum(pseudo-mezereum=偽の Mezereum 属の)
葉の形が月桂樹の葉に似ていることから、ジンチョウゲ属の属名にも使われるようになりました。
雌雄異株。雌花は雄花より少し小さい。
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林内に生える低木です。幹の枝分かれは少なく、葉は枝先に集まって互生します。
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葉っぱは秋に生えてきて、冬~春、と過ぎ夏頃に落葉します。秋に生えてきた葉っぱが翌夏に落葉してなくなることから、別名『夏坊主(なつぼうず)』
夏頃に赤い実をつけます。
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コレは多分…雌花だと思います。
コチラが雄花かな?コレは以前の記事の画像なので...
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1281489/00/51553500/img_3?1363346565g

ジンチョウゲ属の仲間にはこれから花を咲かせる『ミツマタ』がありますね。
オニシバリのよく似た種に『ナニワズ』がありますが、コレがややこしいンですね。オニシバリに比べ、葉の先端が丸く、花が黄色い等の違いがあるのですが…、オニシバリを長野地方での方言では『ナニワズ』とも言うので区別が難しいです。両方は同じで、別名と紹介していることもあります。
因みに…コチラが『ジンチョウゲ(沈丁花)』ですね
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1281489/00/51553500/img_0?1363346565.jpg
沈丁花は白花もある。
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*<<オマケ>>アポローンは弓矢で遊んでいたエロースを揶揄しますが、そのことで激怒したエロースは、アポローンに相手に恋する金の矢を、逆に相手を疎む鉛の矢を近くで川遊びをしていたダフネに射ます。そのためアポローンはダフネに恋しますが、ダフネはコレを拒絶します。諦められないアポローンはペーネイオス河畔までダプネを追いつめますが(なんという危ないストーカーwww)、ダフネはアポローンの求愛から逃れるために、父である河の神に願い出て、自らの身を月桂樹に変えてしまうのです。悲しんだアポローンはその後、月桂樹の枝を冠にします。エロースはローマ神話ではラテン語でやはり受苦の愛に近い意味を持つ『アモール(Amor)』または『クピードー(Cupido)』つまりキューピッドのことです。クピードーは元は、髭の生えた男性の姿でイメージされていたのですが、後に幼児化して、英語読みでキューピッドと呼ばれる小天使のようなものに変化しました。
因みに…あの『出光興産』のマークは、燃油および自動車高級潤滑剤には『アポロン』をイメージした『アポロマーク』が、工業用、船舶用の各種高級潤滑剤には『ダプネ』をイメージした『ダフニーマーク』が使われていますね。気づいてましたか?(笑)
出光星人