ミズオトギリ

里山のある公園の田圃脇に咲いていました。湿地や池や沼に生える多年草ですが、花が咲くのは午後の3時から4時くらいの間だけです。夕方にはしぼみます。
咲いていても小さな花で、見逃しそうです。それ以外は花が開いていませんから、気づかないかもしれません。
咲いてる時間も短いので、なかなか花が咲いているときに出会えないかもしれませんね。
イメージ 2
ミズオトギリ 水弟切
オトギリソウ の仲間で、コケオトギリ や サワオトギリ のように水辺や湿地に生えます。
イメージ 7
草丈は50センチから100センチくらい。
◇科名:オトギリソウ科 ◇属名:ミズオトギリ属(Triadenum=ギリシャ語「treis=3つ」+「adenodes=腺のある」から。雄しべのつけ根に3つの腺体があることから ◇学名:Triadenum japonicum(japonicum =日本の)
地下茎で、泥の中を這って枝分かれをします。
イメージ 1
葉は長さ3センチから5センチくらいの長い楕円形で、茎を抱くように向かい合って生える対生で、オトギリソウと違い、葉の先が丸みのある形。
イメージ 3
開花時期は8月から9月で、葉の脇に花径1センチくらいの淡い紅色の花を1輪から3輪つけます。
イメージ 5
花弁は5枚で、雄蘂が3本ずつ束になっていて9本。葯(雄蘂の花粉を入れる袋)の色は黄色で、雌しべの先は3つに割れます。
イメージ 4

イメージ 6
秋が深まると、葉、茎、実が真っ赤に紅葉します。
花の後にできる実は、熟すると下部が裂け、種子が散布されるさく果。