マッチの火…日

マッチ、最近使うことありますか?
お彼岸でお線香やローソクに火をつける時に使う?今じゃあチャッカマンとかを使うンじゃあないの?
※チャッカマンは、柄の長い使いきりの多目的ライターの製品名ですね。東海登録商標ですが、同種の多目的ライターの代名詞のようになっています。
チャッカマンは現在、月間で約80万本が販売され、国内累計2億9000万本、海外を含めると累計5億本を販売したとされていますね。
さて、記事タイトルですが…1948年の今日、9月16日、それまで配給制だったマッチの自由販売が認められた日なのです。
マッチは、イギリスの科学者ウォーカーは発明したものですが、彼は自分の発明は人々にとって重要だと特許を取らなかったのです。
マッチの日本第一号は、明治7年頃に、菊林林蔵が戸部監獄の囚人300人を使ってマッチ製造を始めたのが最初です。
マッチが勢いよく燃える最初の温度は、ナパーム弾の温度と同じです。
さて、マッチは現在では滅多に使われないので、子供が手にすることも少ないと思われますが…。
アンデルセン童話「マッチ売りの少女」のモデルは作者アンデルセンの母の少女時代の姿です。え~~、童話では少女は死んでしまいますが、もちろん母は死ななかったわけですね。アンデルセンが生まれておるのですからね。
因みに…「マッチ売りの少女」の死因は毒ガスによる中毒死の可能性が高いですね。当時のマッチは黄リン系マッチが主流で、大量のマッチを絵本に書かれているように目の前で連続して燃やせば毒ガスで中毒になるのです。なぜならば…あの話が書かれた1848年には現在の赤燐マッチはまだなかったのです。

※裸婦画で有名な画家の故・原精一は、ヘビースモーカーとしても有名だったのですが、なんとマッチを一日に一本しか使わなかった、と言われております。朝起きたときに煙草に火を付け、寝るまでずーっとチェーンスモークだったのである。当然…食事中も消さないのですね。今の世の中だったら、当然、家からは出られませんな.....

今日は『競馬の日日本中央競馬会発足記念日』でもあります。
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1525839/56/49537756/img_1?1256807323.jpg
世田谷用賀馬事公苑の記事
1954(昭和29)年のこの日、日本中央競馬会(JRA)が農林省(現在の農林水産省)の監督の下で発足したのです。それまでは、農林省蓄産部が運営する国営競馬だったのですね。日本中央競馬会
今日はもう一つ、オイラが視ないテレビに関係ある記念日になっています。
『ハイビジョンの日』で、通商産業省(現在の経済産業省)が制定
ハイビジョンの画面の縦横の比率が9:16であることから。この日とは別に、11月25日が、郵政省(現在の総務省)とNHKが制定した[http://www.hvc.or.jp/ 「ハイビジョンの日」となっていますね。面倒くさ~。

因みに…チャッカマンの東海は使い捨てライター(ディスポーザブルライター)の代表的なメーカーですが、創業者の新田富夫が、1975年(昭和50年)に使い捨ての100円ライターを考案し、「チルチルミチル」の商品名で発売開始して有名になりました。使い切りライターの専門メーカーとして発展し、1990年代前半には国内シェア7割、海外シェア5割を誇っていたのですが、簡単な構造であったが故に東南アジア製や中国製の安価な製品が流入したことや円高の影響により業績が悪化し、1992年(平成4年)には赤字に転落、平成6年の5月に倒産。現在はアメリカ合衆国のライター販売企業キャリコ(Calico)を傘下に持つ投資会社ミングマネジメント(Ming Management LLC)に売却されています。

そのチャッカマンですが、これは1982年頃に、新田富夫がアメリカ出張に行った際、招待されたバーベキューパーティーで、アウトドアのような環境下でも安全に着火できる点火具の必要性を感じ、チャッカマン開発のきっかけとされています。
帰国後、100円ライターの生産技術を当時日本国内では高価であった点火棒に応用させることを目指したのですね。1983年(昭和58年)に、チャッカマンのファーストモデルとなる「GM-1」を「BBQ」という商品名で主に米国内のみで販売。2年後の昭和60年に、改良を加えたモデル「GM-2」を「チャッカマン」として山梨県のみでテスト販売したのです。それは大きな反響を呼んで、急遽全国的に展開することとなりました。
「チャッカマン」の名称の由来は、「着火」+「人を意味するマン」の造語。販売当初、アニメ「ガッチャマン」などの「~マン」という名称が広く浸透していたことから。
東海では製品の試験基準に「標高別着火試験」を定めており、チャッカマンの新モデルを開発した際や部品の変更があった際は、社員が富士山の5合目まで自動車で登り問題なく着火するか否かを確認していると言う事です。
2011年以降は、経済産業省によって義務付けられたチャイルドレジスタンス機能付きチャッカマンに切り替えての販売を行なっていますが、法令が改正される前の2010年(平成22年)には先行してチャイルドレジスタンス機能付きライター(アンチャッカブル)を開発、ライター分野としては初めてキッズデザイン賞を受賞しました。