オオホシオナガバチ

日曜日に高尾山の手前にある森林科学館へ。
月曜日だとココはお休みになっちゃうからね。

と言うか…、先月に行った高尾山の昆虫探索が思ったような成果がなかったからガックリしたためで、ンじゃあ、今週は取り敢えずコッチを廻って、成果があれば…翌日は高尾山に再チャレンジ!と言う算段。
それにもう一つ、コッチを廻る体力があれば…高尾山もケーブル使わずに登れるかもて事でね。つまり体力測定?的な散策だったわけです。高尾山のすぐお隣ッすから、コッチも期待があった。
春は『桜保存林』を何度も廻ってる慣れたコースなので、まずは小川沿いのコースから。

しかし、イトトンボも何もいない。カラムシ、ムクゲなどの葉や茎を食べる『ラミーカミキリ』でもいないかと、葉っぱをめくっても全く成果無し。ハムシもカメムシハナムグリもカマキリも、アゲハもシジミ蝶もセセリチョウもなんにもいません_| ̄|○

あ…ムギワラトンボが飛んでる....って、そんなモン何処にでもおるわ~!ヾ(`Д´〆)ノ
沢山ある蜘蛛の巣が、獲物が掛からず、寂しげに揺れております(笑)。
なんか…今年もトコトン、昆虫探索はツキがなさそうです。しかしナ~ンもオランちゅうのは.....

それよりも問題なのがオイラの躰です。
まだなだらかな坂道を上り始めたばかりで、膝と腰がキツイ。で、そのために息切れ…に近い状態で、すぐに道脇にあるベンチに....
コレではあまりにも情けない。少し休んでから一気に登りに挑戦。
ε=Д ̄;)ゼハ~ゼハ~ッヾ(´△`;)という感じで(笑)汗をかきながら進んでも、草むらから虫が飛び出ると言う事もない。
とにかく…上まで登れば…探す場所も増えるし、カラスアゲハとかジャノメチョウくらいは現れるだろ去年はカミキリも見つけたし...
頂上手前の折り返しになる手前で、ブハ~~~ッと息をついて、前方足元を見ると、何かいます。
一目で、あ、アレはもしかして…!??
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ウッワァ~オ!蜂なのですが、見たかった昆虫の一つです。本当はセイボウを探してたのですが…
これはオオホシオナガバチだと思います。
オオホシオナガバチ
このように長い尻尾を持っているのはメスで、尻尾に見えるのは実は産卵管なのです。
メスは、この長い産卵管を枯れ木に突き刺し、材の中にいるキバチの幼虫に卵を産みつけます。
なので、オスには、尻尾がありません。
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生まれた幼虫はキバチの幼虫に寄生して育ちます。黒褐色の地に黄色の斑紋があるオナガバチの仲間。

膜翅目 ハチ亜目 ヒメバチ科 ◇Megarhyssa praecellens

ジックリ観察…と思ったのですが、すぐに飛んで行ってしまいました。活動時期は5~10月で、大きさは30~40mm。
オオホシオナガバチが動いてたのは足元なので、屈み込んでこの奥を見たかったのですが、なにしろ腰が痛いので…とてもムリ。
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この蜂は森林周辺で見られる事が多く、木材穿孔性の鞘翅目(カミキリムシなど)とキバチ類に外部寄生する『IDB』つまり…捕食寄生性です。
他人の摂り込んだ栄養を自分の栄養として強奪する捕食寄生という生活様式は、幼虫にとっては効率の良いかなり優れた方法と言えるでしょうね。いろいろな昆虫でみることができるのですが、特にハチのなかまではごく普通にみられます。
キバチの天敵として重要で、オーストラリアやニュージランドでは、侵入し針葉樹に多大な被害を与えるキバチの防除の為にシロフオナガバチ(欧州産)を導入したこともあるそうです。

さて、その後ですが…半分廻ったところでリタイヤです。もう…とてもムリ。登ったり降りたりなんて出来ない。心残りですがアッサリと諦め引き返しました。当然…昨日は高尾山には行かなかったです。