ハナズオウの実

ハナズオウ(花蘇芳)』が他の多くの植物と違っているのは、束生した数個から10個近くの花が幹や枝から直接出ていることです。
今の時期は鞘が出来ています。
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ハナズオウ 花蘇芳
英名は「Chinese redbud」
「蘇芳」という言葉はインド・マレー原産のマメ科の染料植物(マレー名sapang・中国読みsufang)から。この花の色が、神代から重要な赤色染料とされたスオウの木の染汁の色に似ていることから。
コチラが春に咲く花です。
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通常はこの濃いピンク色の花ですが、たまに白花を見かけます。
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中国が原産で、わが国へは江戸時代に渡来しました。江戸時代(1695年)に出た花壇地錦抄という本に初めて名前が出てきます。
◇科名:豆科(*マメ目 Fabales ジャケツイバラ科 Caesalpiniaceae) ◇属名:ハナズオウ属(Cercis:サーシス=サヤの形が小刀の「cercis(鞘:サヤ)」に似ていることから ◇学名:Cercis chinensis(chinensis=中国の)
葉はマメ科にはめずらしく単葉で、葉の形はハート形で、互生につきます。
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心材や莢(さや)にブラジリンと言う赤色色素を含んでいて、この色素を用いて明礬(ミョウバン)で媒染すると赤色、木灰などのアルカリ性水溶液だと色見本に似た赤紫に、鉄を用いると黒っぽい紫(似紫)に染め上がります。花後には実の入った莢もいっぱいつきます。
鈴なりの豆果は、落葉後も枝に残ってなかなか落ちません。
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4月18日 の誕生花で、 花言葉は 「豊かな生涯」
但し…西洋花蘇芳(セイヨウハナズオウ)は、ユダの木とも呼ばれていて、花言葉は「裏切り」