チダケサシ

和名の由来は、乳蕈(チダケ)というキノコを茎に刺して持ち帰ったというところからきています。
乳蕈刺 (チダケサシ)
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日本固有種で、本州から九州にかけて分布し、湿原、林の縁、湿った草原などに生えます。
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草丈は30センチから80センチくらいで、茎や葉の柄には褐色の毛があります。
葉は画像のように、2回から4回の鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される奇数羽状複葉で、互生につきます。
◇科名:ユキノシタ科 ◇属名:チダケサシ属(Astilbe=ギリシャ語の「a=無」+「stilbe=光沢」から。この属の1種の葉がヤマブキショウマ属と比べて艶がないということで名づけられたもの) ◇学名:Astilbe microphylla(microphylla=小さい葉の)
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小葉の形は卵形で、縁には不揃いの鋸歯があります。
開花時期は6月から8月で、茎の先に細長い円錐花序を出して、淡い紅色を帯びた白い小花を密につけます。花弁は5枚で、雄蘂は10本で先が赤く、雌蘂の先は2つに裂けます。
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花の後にできる実はさく果。