オニヤンマ

日曜日、秋晴れで仕事はオフ。絶好の散策日和です。当然多摩の公園までお出かけです。
赤トンボとタテハチョウの仲間を捜しに…。
先週までだったらシオカラトンボばかりだったのですが、里山で目の前を飛んでいたのはコッチでした。
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いつもはスィ~~~っと目の前を飛んでいるだけなのに偶然目の前に止まってくれました。

「オニヤンマ」は体長が95~108mmで日本で一番大きいトンボです(※腹長♂が70mm前後、♀は80mm前後)。♀の方が♂より大きくて、尾部に産卵弁が突き出ます。学名は『Anotogaster sieboldii』で、学名の種名"sieboldii" は、日本の生物研究に功績を残したフィリップ・フランツ・フォン・シーボルトに対する献名。
全体は黒く黄色い縞模様が特徴で、所謂、鬼のパンツ柄です。
以前にも説明していますが、名前の由来はここから来たとされています。
どこでって?コチラの→『コオニヤンマ』の記事の時にね。
で…コオニヤンマの記事内では『オニヤンマ』と『コオニヤンマ』の違いも説明しています。
改めて画像で並べてみましょう。
①まずは、オニヤンマだと普通ぶら下がるように止まります。
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コオニヤンマはサナエトンボの一種なのでこのように石の上に止まってます。
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②次に目玉…つまり、複眼ですね。オニヤンマだと左右の複眼が頭部中央でわずかに接する事でも判別できます。
コッチが『コオニヤンマ』
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コチラは少し複眼が離れてますね。
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『コオニヤンマ』
また、オニヤンマの複眼は綺麗な緑色です。
但し死んじゃうと(標本にしちゃうと)、この緑色が消えちゃうンですよね。
③そしてシマシマの本数が違います。オニヤンマは体色は本来は黒。
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胸の前に「ハ」の字模様、胸の側面に2本の斜め帯、腹の節ごとに1本の細い横縞と、体の各所に黄色の模様が入ります。
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腹の黄色の模様が7本なのでこの「コオニヤンマ」より一本多い訳です。
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コオニヤンマはコッチ。
④コオニヤンマは胴体に比べて顔が小さいです。
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オニヤンマはコッチ
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コオニヤンマは小さめ。あこがれの小顔ってやつですかね。
⑤後ろ脚が特に長いのが『コオニヤンマ』
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もう一種、似ている『ミルンヤンマ』がいますが…。
⑥腹の節の先そして、『ミルンヤンマ』だと、第10節が全体が黄色いです。オニヤンマとコオニヤンマの場合は黒。
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⑦腰のくびれ『ミルンヤンマ』は…。体長が70~75mmの中型です。大きな特徴は、腰が細くくびれてる事です。オニヤンマもコオニヤンマもくびれてません。
因みに…『ミルンヤンマ』は日本固有種ですが、外国の人の名が付けられています。明治9年に日本に招待され、地質学を教え地震学の基礎をつくった、イギリス人の『ジョン・ミルン』氏に由来して付けられたものです。

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