ミヤコジマソウ

分布域の北限である、宮古島の平良市で発見されたことでこの名前が付いています。
ミヤコジマソウ 宮古島
イメージ 1
日本では、宮古島の東平安名岬にのみ分布し、海岸の崖下の砂地や石灰岩上に生えます。
昭和時代の初期に発見されました。しかし、自生地では既に数個体しか残されていないそうです。
環境省の【レッドリスト(2007)】では「ごく近い将来における絶滅の危険性が極めて高い種」である【絶滅危惧IA類(CR)】に登録されています。
イメージ 3
◇科名:キツネノマゴ科 ◇属名:ヒロハサギゴケ属(Hemigraphis=ギリシャ語の「hemi=半分」+「graphis=鉛筆」から ◇学名:Hemigraphis reptans okamotoi Masam(reptans=匍匐性の/okamotoi Masam=採集者岡本省吾氏の名に因んだもの)
草丈は20センチから30センチくらいで、茎は地を這って広がり、節から根を出します。
開花時期は6月から8月で、茎先や葉の脇に柄のない花が花茎に均等につく穂状花序を出し、淡い紫色を帯びた白い小さな花を2輪から5輪咲かせます。
イメージ 4
花は長さが15ミリくらいで、花冠は筒状で、先が漏斗状に広がり唇形に裂けます。
イメージ 2
雄蘂は4本で、そのうちの2本が長い。
葉は長さ1、2センチの卵円形で、向かい合って生える対生。葉の両面には軟らかい毛が生えます。波状の鋸歯があります。
イメージ 5
花の後にできる実はさく果。
地面を這って成長するので学名にもある『ヒロハサギゴケ』の別名があります。
但し『サギゴケ』も『ムラサキサギゴケ』も【ゴマノハグサ科】でまったくの別種です。
コチラが【サギゴケ】と【ムラサキサギゴケ】
https://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/C/ChameleonArms221/20190802/20190802114801.jpg
記事