ミズオトギリ

なかなか花を見ることの出来る機会が無いと思います。
だって……花は生育する場所も限られている上に、午後の3時から4時に開き、夕方には萎んでしまうのです。
これが商売だったら、トンデモナイ大名商売(爆)でございますね~。 
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花…判る?弟切草 (←記事)の仲間で、コケオトギリ や サワオトギリ のように水辺や湿地に生えます。湿地や池や沼に生える多年草です。
ね、花はちっちゃいでしょ~。
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ミズオトギリ 水弟切 咲いている場所も時間も限られているのに、更に…とても小さな花で、知らなければ見過ごしてしまうと思います。
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花は近くでアップして見ると、とても綺麗な花です。
草丈は50センチから100センチくらい。
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◇科名:オトギリソウ科 ◇属名:ミズオトギリ属(Triadenum=ギリシャ語「treis=3つ」+「adenodes=腺のある」から。雄しべのつけ根に3つの腺体があることから ◇学名:Triadenum japonicum(japonicum =日本の)
地下茎で、泥の中を這って枝分かれをします。
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葉は長さ3センチから5センチくらいの長い楕円形で、茎を抱くように向かい合って生える対生。
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開花時期は8月から9月で、葉の脇に花径1センチくらいの淡い紅色の花を1輪から3輪つけます。
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花弁は5枚で、雄蘂が3本ずつ束になっていて9本。葯(雄蘂の花粉を入れる袋)の色は黄色で、雌しべの先は3つに割れます。
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花の後にできる実は、熟すると下部が裂け、種子が散布されるさく果。
秋には葉、茎、実が真っ赤に紅葉します。コレは少し紅葉しかけていますね。