カブトムシのDV事件 ヽ(‘Д‘ヽ)

先月の13日に携帯から投稿して以来…眠ったままになっていた画像です。
イメージ 1
そう、子供達の憧れ、日本の夏の昆虫の王様『カブトムシ』。成虫はクヌギやコナラに集まり樹液や熟した果実に集まり汁を舐めます。
全長は♂が40~79mm、体長(角を含めない長さ)は32~53mm。♀は体長30~52mm

和名の由来は、頭部によく発達した大きな角を持つため日本の兜のように見えることから。
カブトムシは卵 - 幼虫 - 蛹 - 成虫という完全変態の昆虫です。幼虫は2度脱皮を繰り返し三齢幼虫が終齢になります。
体色は赤褐色から黒色で、上翅に柔らかくて短い黄褐色の毛が生えています。
イメージ 2
さて、雄が雌と出会いましたね。
イメージ 3
どうやら声をかけたようです。
イメージ 4「なぁなぁ、彼女~、一緒に樹液舐めへん?」
なんか♀の方が引き気味に見えますが....
「何遠慮してんの、コッチ来れば~」
「え~~、いい…。他も探してみる」
イメージ 5
「そんな事言わんと~」
ン~ム、かなり強引ですな....
イメージ 6
更に近づいております。
イメージ 7
オトコには強引さも必要なのか?
イメージ 11オッ…カブトムシの言葉は判りませんが…どうやら口説き落としたのか?
上に覆い被さっていきました。
イメージ 10
しかし…なんかスムーズに事が運んでいないように見えるのですが…
イメージ 8
更に押さえ込みに入ります。
イメージ 9
しかしどうも…♀の方は逃げようとしてるように見えます。
何か気に入らないのか?(笑)♂は体勢を代えることが出来ません。正面から覆い被さろうとしてるだけ。
イメージ 12
さて…一旦ここで、オイラは他の場所へほんのちょっと移動したのです。
その間、約20分くらいですが…。

しかし帰ってくると、なんと二匹はまた離れて睨み合ってる状態。
そして次の瞬間想像も出来なかったビックリの展開に…

なんと♂は角を♀の躰の下にねじ込んで…

弾き飛ばしてしまいました~!!
エ~~~!!マ、マジですかぁ~!ヽ(゜Д‘Σ)


「ちっきしょう、ふざけやがって…。あそこまで嫌がることね~だろ」
「イヤ…あなた、アレはいくら何でも…」
イメージ 14
オイラは地面に投げ出された雌を拾って木の反対側へ戻してあげました。
「もしもし…大丈夫でしたか~。とンでもない災難でしたな…」 イヤ…躰は飛んでましたけどね
イメージ 13
「な~に、アイツ。信じらんな~い。強引に迫ればいいってもんじゃないのよ。マッタク~!」
「ハイ、仰るとおりですナ。オトコとして肝に銘じておきます。それでは残りの夏を有意義にお過ごし下さい。素敵な殿方に会えるようにお祈りしております」
カブトムシは日本の甲虫の中で2番目に大きい種で、一番大きい甲虫はご存じの通りヤンバルテナガコガネで、体長48~62mm。因みに『ヤンバルテナガコガネ』が沖縄本島で確認されたのは1983年で、それまでは本種が日本最大の甲虫とされていました。

♂には頭部と胸部背に角状の突起がありますね。頭頂部に長く、胸部背に短い角状の突起があり、他の虫と戦って樹液や♀を得るために武器として使います。戦う相手は主に仲間同士やクワガタで、頭部にある長い角を相手の腹部と樹木の間に差し入れて、胸部背の短い角で挟んだ形で、後ろに放り投げます。
今回はなんと…交渉決裂の雌を放り投げてしまいましたが.....
角は♀に見られません。♀に角がない理由はわかりませんが、土にもぐるため…とも言われますが、それ以前にコガネムシの場合♂♀には角がありませんからね~。
やはり、カブトムシの♂が特殊な進化を遂げたのでしょう。

さてさて、今回はなんと驚きの結果になったのですが(笑)本来、目出度く交尾にこぎ着けていれば…
交尾後♀は腐植土,朽ち木,堆肥などに20~30個の卵を生み付けます。卵は10日~14日で孵化します。その後腐植物質を食べて育ち2回脱皮して3齢すなわち終齢幼虫となって、その終齢幼虫の姿で越冬します。終齢幼虫の大きさは最終的に100mm前後と言う事なので、かなり大きくなるわけですね。
大きくなった終齢幼虫は、6月頃土に深くもぐって前蛹(ぜんよう)となって、7日~10日で蛹になります。その後2,3日で羽化し、7日前後で地上に出てきます。

日本カブトムシは2種4亜種です。このカブトムシは『ヤマトカブトムシ』で分類されています。他には『オキナワカブト』-沖縄本島『クメジマカブト』-久米島『ツチヤカブト』-口永良部島がいます。