『タマアジサイ』『クサアジサイ』『ミナヅキ』

普通のアジサイとは違い、1株の花が一斉に開花するわけではなく、大きくなった蕾から順番に開花します。8月頃から咲き始め、遅いものは10月末までの長期間、花が見られます。
イメージ 1
丸い蕾が開くと、中の花びらや萼が顔を出します。
これが和名の由来で、開花前の蕾が球形をしていることからきています。
タマアジサイ 玉紫陽花
真ん中に淡い紫色の両性花を密生させ、周囲に少数の白い装飾花があります。
日本固有種で、福島県以南から中部地方にかけて分布しています。
山地の谷間や沢筋などに生えます。
イメージ 10
◇科名:ユキノシタ科 ◇属名:アジサイ属(Hydrangeaギリシャ語の「hydro=水」+「angeion=容器」からで、さく果の形から ◇学名:Hydrangea involucrata(involucrata=総苞のある)
イメージ 2
詳しい説明は以前の記事で『タマアジサイ』←記事→)タマアジサイ②
イメージ 3
未開花の両性花が少なくなってくると装飾花が全開します。直径2~3センチの白い萼片の上に青い花弁が乗っています。
イメージ 11
萼片、花弁共に4枚~5枚。雄蘂は10個ぐらい、雌蘂の花柱は2個~3個。
開花したばかりの内側の両性花には、花弁が見られます。

コチラは明るい所よりも少しくらい所に見かけますね。花は少なめです。
クサアジサイ 草紫陽花
イメージ 5
葉は互生。柄があり、葉身は薄質で長楕円形。両端が尖り縁に鋭い鋸歯があります。
多年草…木本ではなく草本です。茎の先に散房花序(※柄のある花がたくさんつき、下部の花ほど柄が長いので花序の上部がほぼ平らになる)をつくり、多数の淡い紅紫色ないし白い小さな両性花をたくさんつけます。
◇科名:雪の下科 ◇属名:クサアジサイ属(Cardiandra=「cardia=心臓」+「andron=雄蘂」。心臓形の雄蘂の意 ◇学名:Cardiandra alternifolia Sieb. et Zucc(alternifolius=互生葉の/Zuccarini=シーボルトと共に日本植物を研究したドイツのJ.G.ツッカリーニ(1797~1848)の
イメージ 4
葉の特徴葉は幅の広い披針形で、互い違いに生える互生。 葉の先が尾状に尖ります。
以前の記事→『クサアジサイ』


カシワバアジサイ』のような形の花。旧暦の水無月の頃に咲き始めるのでこの名が付いています。
イメージ 6
ミナヅキ 水無月
カシワバアジサイ』とは花の付き方は似ていますが開花時期も葉っぱの形も全然違うので間違えることはないでしょう。
イメージ 7
『紫陽花』ではなく『ノリウツギ(糊空木)』の仲間…園芸品種です。
ノリウツギ』より花の咲き始めるのが 1 ヶ月ほど遅いです。
イメージ 9
花房が重いので、満開になると枝が弓なりにしなります。
イメージ 8
◇科名:雪の下(ユキノシタ)科 ◇属名:アジサイ属(Hydrangea=ハイドランジアは、ギリシャ語で「hydro(水)+angeion(容器)」が語源 ◇学名:Hydrangea paniculata ’Grandiflora’(paniculata=円錐花序の)
別名及び流通名は花序の形から『ロケット紫陽花』