クワカミキリ

5日の日、里山のある公園を歩き回っても、まるっきり昆虫探索の成果無し…と思われたのですが、最後のチャンスとばかりに廻った木に.....
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クワカミキリ 桑天牛
体長34~52mm。体は本来は黒色ですが、大部分が褐色した灰黄色の微毛で覆われています。
上翅肩の部分に片側70前後の黒点が散らばっています。
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コウチュウ目 カミキリムシ科 CERAMBYCIDAE ◇Apriona japonica Thomson

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触角の第3節以降は先端の半分が黒くて、白黒のまだら模様でJRの線路の地図記号のように見えます。
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前胸背板は波状にしわがあり、上翅前半4分の1位には黒い顆粒があります。上翅前半は芥子粒のような顆粒があり、前胸背には皺があります。
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成虫はクワやイチジク,リンゴ,ナシ,ヤナギなどの生木の樹皮を食べます。幼虫はそれらの材を食べます。広葉樹造林や緑化木生産の重要害虫として知られていますね。幼虫が樹幹部を食害し,枯死をもたらすほか風で折れる原因ともなります。この大きさの成虫になるまで1世代に2年から3年を要します。
*幼虫は材部を下方に向かって、食害しながら移動して進みます。樹皮面のところどころに1.5mm程度の孔を作って、そこから粉状か円筒状の虫糞を外部に排出します。この穴が見つかれば幼虫を見つけることが出来被害が広がるのを防ぐことが出来るわけです。
*老熟幼虫の体長は60-70mm。成虫になって羽脱する際に、鉄砲の弾が打ち込まれたような丸い穴を開けることから、カミキリムシの幼虫の俗称を「鉄砲虫」と呼びます。
*成虫は6月に脱出し,9月まで1年枝の樹皮を後食します。産卵部位は直径10~20mmの小枝あるいは樹幹部で,樹皮を口器でかみ切り,木部をえぐってその中に1粒産卵します。