ヒロオビトンボエダシャク(蛾)

名前にトンボ、とついてますが、トンボじゃなくて蛾です。
ヒロオビトンボエダシャク 広帯蜻蛉枝尺
体が細く黒とオレンジ色の縞模様で、翅が黒白、斑(まだら)のシャクガです。
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名の由来は、腹の形状が蜻蛉に似て節模様があり、その帯模様の幅が広い事によります。
翅は4枚で、黒色の地色に白色の斑紋があります。前翅と後翅は似た模様になっています。腹部はオレンジ色の地肌に黒紋が不規則にあります。
チョウ目 シャクガ科 エダシャク亜科 ◇Cystidia truncangulata
大きさ (開張)48-58mmで、活動時期は、6~7月。
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この腹の部分の色合いがなければ蝶のように見えますが(笑)、触角が先細なので、やっぱり蛾と判ります。
昼間に活動し、クリ、ヒメジョオンなどの花で吸蜜しています。樹木のまわりをひらひら飛んでいるのを見ることが多いので、以前から追いかけてはいたのですが、ポケットコンデジだと、少し暗い場所だとすぐにピントを合わせづらいンですよね。この辺りが、ポケットサイズ型コンデジと違って、カメラ本体をシッカリと手でホールドできる機体や、ファインダーでピントを合わせられる一体型コンデジとか、デジイチとの違いがあるかなぁ…。
実はこの日は、このもっと後、五時過ぎに薮の下の小川で先日記事アップしたガビチョウが水浴びしてるところを見つけたのですが、結局撮せなかったンですよ。ポケットサイズのコンデジだとレンズが小さいので、暗い場所だと撮せないし、ピントが合わせづらいンですね。
もっともタテハチョウや、ゼフなどの蝶類や、甲虫などの昆虫は、雑木林とかに多いので、それなりの準備をしておかなきゃ…なんですが。。。。

※日本には5000種以上の蛾がいると言われていますね。そのなかで、このシャクガ科(Geometridae)の幼虫は、体を曲げ伸ばして進む、いわゆる尺取り虫で、そこからシャクガの名前が付いています。
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こんな感じで動きます。日本には600種以上がいるといわれています。
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これは多分…なのですが【チャバネフユエダシャク】の幼虫だと思いますが…どうかな?
蝶や蛾は、卵・幼虫・蛹を経て成虫になる、完全変態をします。
ヒロオビトンボエダシャクの終齢の幼虫は40mm内外で、薄黄色の地色に黄色の節があり、節毎に黒色の縦縞があります。




近似種に【トンボエダシャク(蜻蛉枝尺蛾)Cystidia stratonice stratonice】や、【ウメエダシャク(梅枝尺蛾)Cystidia couaggaria couaggaria】がいます。
トンボエダシャクの場合、黒紋は長方形になります。触角の先端は、蝶と異なり棍棒状にはなりません。
成虫は、クリやヒメジョオンの蜜を吸います。幼虫の食草は、ツルウメモドキです。