キクノハアオイ

何処にでも咲いていそうで…なかなか見かけません。
小さな小さなオレンジ色の花。
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アメリカ原産の帰化植物です。花の大きさはたったの1cm足らずです。タチアオイと同じくれっきとしたアオイ科の仲間。
花は朝のうちは閉じており、日中に開きます。
キクノハアオイ 菊葉葵
コレでもれっきとした葵科の植物。ホントにちっちゃい。
背丈も伸びても10~30cmくらいしかありません。茎は枝分かれをして横に広がり、上部が立ち上がります。今の時期は他の草に隠れるくらいの背丈。このままだと人に踏みつけられやすい高さ。
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シロツメクサの花と比較してもこんなに小さい。
日本へは大正時代に輸入牧草に種が紛れてきたものと推定されていて、本州の関東地方から沖縄にかけて帰化しています。
葉は卵形で手のひら状に5つから7つに裂け互生します。
葉は確かに菊の葉に似ていますね。コレじゃあ見ただけでは葵科の植物には見えないですよね。
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◇科名:アオイ科 ◇属名:キクノハアオイ属(Modiola=ラテン語の「modiolus=蝸牛軸:車輪のハブ)」から。果実の形を表したもの) ◇学名:Modiola caroliniana(carolinensis=北米カロライナの)
アオイ科の植物でありながらキクの葉に似たような切れ込みの多い葉をしています。
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葉には長い柄があり、裂片の縁には大きなぎざぎざに更に細かなぎざぎざがある重鋸歯。
開花時期は5月から7月くらい。
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植物体が小さい間は地面を這うような感じになっているんだけども、大きくなると立ち上がってきて確かに『アオイ科』と納得するような姿となります。
葉の脇に短い花茎を出し、花径が1センチくらいのホントに小さな橙色の5弁花を1つずつつけます。近くで見ると…。
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花の真ん中には赤くて先が裂けた雌蘂があって、その周りに黄色い雄蘂。
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花の後に扁平な分果(複数の子房からできた果実)が出来ます。学名はこの果実から
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