サイハイラン

今年もこの花が咲く季節になりました。
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サイハイラン 采配蘭
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高さ30~50センチメートルの花茎に10~20個の花が偏って密に垂れ下がってつきます。花弁は全開はせずに画像のように、やや漏斗(ろうと)状に開くだけ。
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中央にずい柱があります。先端の黄色い部分が葯です。濃い紫色が唇弁。先が3裂します。
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名前の采配は、軍勢の進退を指揮するために大将以下将帥の持った指揮具の事です。30センチメートル程度の柄の先に、幅1.2センチメートルほどに10尺ほどの柄に千切りの紙片(白紙)や、獣毛(はぐま)の毛(*「白熊=はぐま」とも書きます)などを束ねて取り付けたものです。
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◇科名:ラン科 ◇属名:サイハイラン属(Cremastra=ギリシャ語。「kremannymi(懸垂する)+astron(星)」が語源。星形の花が下向きに咲くところから ◇学名:Cremastra appendiculata D. Don Makino(appendiculata=附属物のある)
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以前にも記事にしていますが撮す場所が暗いところなので、どうもハッキリしていなかったです。『サイハイラン』(←記事)『サイハイラン 其の2』
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花は8~20個を総状につけますが偏ることが多いようです。果実は蒴果です。
野生のランを盗掘する人は相変わらず多いようですが、しかし…野生のランは種子は採れるのですが、ランの仲間の種子は栄養分を持たず、通常の播種では繁殖が難しいのですがね~。