ハナヤエムグラとコメツブツメクサ

運河沿いの公園で足下に小さな花が咲き始めました。
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4枚の花びらも目を近づけないとハッキリ見えないくらい小さく、見た目は『タチイヌノフグリ』と見間違えそうになりますが…。
 ハナヤエムグラ(花八重葎) 
ヨーロッパ原産の帰化植物で、埋立地や都市の路傍、荒地などに生育しています。1960年頃に千葉県で見つかり、各地で分布が確認されています。
茎は地際で枝分かれして地上を匍匐しながら広がって群落を作ります。
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断面は四角形で角が稜になっていて、生長するにしたがって下向きの毛が多く生えてきます。
茎の上部に、小さな尖った苞葉の間から直径2.5~3mmの小さな花を咲かせます。
花は最初はほぼ白色なのですが、その後淡い紫色に変わってきます。
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葉は4~7枚が輪生します。この上の画像のように、下部の葉は卵形で輪生なのですが、生長するにしたがって葉は細くなり、広線形で先端は尖るようになります。
葉の表面と縁には粗毛が、裏面には中脈上に粗毛があります。花期は4月から8月とかなり長いです。
花色が赤の『アカハナヤエムグラ』というのもあります。
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『ヤエムグラ』 より背丈が小さく、地面に這いつくばるように生える、ホントにちっちゃな花です。花柄がほとんどなく総苞片に包まれて咲きます。
葉が幾重にも重なって茂る様子と、花が美しいことから、ハナヤエムグラという名前となりました。
◇科名:アカネ科 ◇属名:ハナヤエムグラ属(Sherardia)  ◇学名:Sherardia arvensis(arvensis=可耕地の,原野生の,畠地生の)
ハナヤエムグラ属の花はこれだけです。因みに『ヤエムグラ』はヤエムグラ属です。
どれくらい小さいか判りづらいと思うので…100円玉を置いてみました。
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ね、ちっちゃいでしょ。で…黄色い花は何かというとコメツブツメクサ
コチラもかなり小さいです。それでも『花ヤエムグラ』と比較すれば、色も黄色なので目立ちます。
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◇科名:豆科 ◇属名:シャジクソウ属(Trifolium=トリフォリウム。ラテン語の「treis=三+folium=葉」が語源。葉が三小葉でできていることから。 ◇学名:Trifolium dubium(dubium=疑わしい)
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 別名は『キバナツメクサ(黄花詰草)』『コゴメツメクサ(小米詰草)』
ヨーロッパ,西アジア原産の一年草。日本には明治後期に渡来した帰化植物です。
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花のアップが綺麗に撮れてなかったので、以前の記事から…

コチラが以前の記事→コメツブツメクサ (詳しい説明もコチラで…ね(笑))
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まぁ、知らなきゃどちらも踏んづけちゃうよね....カワイイ花なんですがね。