野襤褸菊(ノボロギク)

普通に、何処でも見かける花です。
襤褸菊(ノボロギク)
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和名は「野に生えるボロギク」の意です。ボロギクと言うのは『サワギク』のことですね。オキュウクサ、タイショウクサとも呼ばれます。
まぁ、しかし『ボロ』と名前に付くのは、なんとも…可哀想な名前の花シリーズ(笑)の一つと言えます。
サワギク(ボロギク)と同じ様に冠毛がぼろくず状になるので、野に咲くサワギク(ボロギク)からノボロギクになったのですが、単純に冠毛の状態や姿、形からノボロギクと名付けられたとする説もあります。
サワギクは湿気のある林縁や山地に6月から7月にかけて出てきて、果実期には白い冠毛がぼろくずのように見えるのでボロギクの別名で呼ばれています。
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しかし、この花ほとんど一年中見られる花でしょうね。なにしろ、12月や1月の花の無い頃にもけなげに咲いているので、『ネンガラグサ』なんて別名もあるンです。
花は画像のように、筒状花で写真の状態以上には開かないンです。冴えないのは名前だけじゃあないと言う事ですかね(笑)。
それでも、花の少ない時期にも咲いているので、チョットは目を楽しませてくれます。
ヨーロッパ原産のキク科の帰化植物で、明治初期に渡来したとされています。
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◇科名:菊科 ◇属名:キオン属(Senecio=セネシオ。ラテン語の「senex=老人」が語源。この種の植物に灰白色または白色の冠毛があることから ◇学名:Senecio vulgaris(vulgaris=普通の)