ムラサキハナナ

早朝の出勤時は少し寒く感じますが,日中は暖かな日が多くなりました。野の花がドンドン顔を出し始めている東京地方です。
春本番になると、道端のアチコチで顔を出すこの花も、ようやく伸びてきましたよ。野原や道端などに自生する帰化植物です。そのうちに一面を紫色の野に変えるでしょう。
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ムラサキハナナ英名はChinese violet cress
名前の由来は、ムラサキ色の花が咲き、食用になることからハナナ(花菜)
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中国原産で江戸時代(寛文年間=17世紀)に移入された二年草です。しかし全国に広まったのは以外にも、昭和14年頃。今では寒さに強く逞しい生命力で全国各地に野生化しています。
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別名は諸葛孔明が野菜不足を解消するために、ムラサキハナナの仲間のタネを蒔かせたことからショカッサイ(諸葛采)の別名があります。
3-5月に茎頂に2cm程の紫色の4弁花をつけます。中心の雄しべ・雌しべは黄色で、根生葉と下部の茎葉は心形で羽状に深裂し、茎葉の上部は茎を抱きます。
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◇科名:油菜(あぶらな)科 ◇属名:オオアラセイトウ属(Orychophragmus=ギリシャ語のオリュケー(穴)とプラグマ(隔壁)の合成語。莢(さや)の隔壁がへこむことに由来)(または、ショカッサイ属) ◇学名:Orychophragmus violaceus(violaceus=紫紅色の、スミレ色の) 
まだ他にも別名がありハナダイコン』『紫金菜』
そして大紫羅欄花(おおあらせいとう)』とも呼ばれます。アラセイトウ』は、葉の感触が毛織物の『raxeta』(ポルトガル語)に似ているため葉ラセイタから転化したものと言われています。
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