アオイスミレ

湿り気の多い落葉樹林下や林縁に多くみられます。
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アオイスミレ葵菫
名前の由来は葉がフタバアオイに似ているから。葉は先の方があまり尖らない円心形~円形で、全体に毛が多い。新葉は両側が巻いて、2本の筒が平行に並んでいるように見えます。
托葉の縁にも細かい毛がつきます。
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◇科名:スミレ科 ◇属名:スミレ属 ◇学名:Viola hondoensis(hondoensis日本本州産の(本島の意)
落葉樹林の縁など半陰地に群生する多年草です。スミレ属のなかで目だって花期の早いもののひとつです。桜のつぼみもまだ堅いうちに咲き始めます。ビロード状の毛が全体を覆うようにつきます。
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ちょっと見にはタチツボスミレに似ていますが、全くちがうグループです。前述したように毛が多く、匐枝があることでタチツボスミレと見わけられます。花の咲き方もよく見れば違いがありますね。
タチツボスミレの柱頭はほぼまっすぐで先端がふくらみも曲がりないのですが,アオイスミレの仲間は先端がかぎ状に曲がります。
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茎を這わせ、花柄をあまり伸ばさずに花をつけます。花は葉の上に花をのせるように咲いて、花弁は完全には開かないことが多く、少し波うった感じです。花には香りがあるのですが、地表近くだとなかなか嗅ぎづらいですよね~(笑)。
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花期は3~5月で、花期の草丈は3~8cmで、花期の葉は長さ2~3cm。
花は直径1~1.5cmと小さめなので、花が少ない時期は見落としがちですね。淡紫色の花で、距は太くずんぐりした形。花柱の先がカギ形に曲がります。
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側弁の基部は有毛と無毛のものがあるようです。果実は球形で毛が多く、下部の根元につきます。 
花のあとは大きな葉を伸ばして、5cm以上になります。
花のあと、匍匐茎を伸ばして先端に新株をつくります。