雪割草Flowers in lingering snow

雪割草が顔を出し始めました。
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日本植物友の会が編んだ『日本植物方言集成』によれば、雪割草の名で総称される花には『サクラソウ科』『キンポウゲ科』『ユリ科』など7科にわたる10種ほどがユキワリソウあるいはそれに近い名で呼ばれているものがあります。
ユキワリソウ』という呼び名が本草関係の文献に登場するのは『物品識名』(※水谷豊文/文化6年(1809))が最初のようです。
キンポウゲ科では早春の林床に咲くのがこの『ミスミソウ』と『スハマソウ』です。
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ミスミソウは北半球に広く分布するヘパティカ・ノビリスの変種の一つで、スハマソウミスミソウの1品種。よく似ていますが、『ミスミソウ(三角草)』は名前のように3深裂した葉の裂片の先が尖っています。一方、『スハマソウ(洲浜草)』は、お正月の蓬莱飾りや婚姻儀式の肴を盛る洲浜台に似た、裂片の先が丸みを帯びた葉を付けます。
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ミスミソウ』『スハマソウ(州浜草)』は、それぞれ葉の形だけでなく、花の形や色取りが極めて変化に富んでいて、探すのが楽しみな花です。
どうやら太平洋側のものはほとんどが白花系のようですが、まれに桃色花が混じることがあります。
日本海側のものでは花色が青、紫、赤、白などと多彩な変異がみられるという事です。
三角草(雪割草)(←以前の記事)  コチラに青い花の画像があります→春の妖精
ミスミソウは春の妖精という記事にアップしてますが、記事内にも書いてあるとおり、春の妖精、所謂スプリングエフェメラルの仲間ではありません。
このミスミソウ以外にも、アネモネ(一輪草属)の『イチリンソウ』『ニリンソウ』などが一般にユキワリソウと総称されています。キクザキイチゲ(←記事其の一)キクザキイチゲ(←記事其の二) 
雪割草の名があるのは、キンポウゲ科では『キクザキイチゲ』『ユキワリイチゲ』『アズマイチゲ』『イチリンソウ』『ニリンソウ』などのイチリンソウ属で、他には『フクジュソウ』『セツブンソウ』ケシ科の『エゾエンゴサク・ヤマエンゴサク』『ムラサキケマン』そしてユリ科では『カタクリ』『ショウジョウバカマ』バイモ属(コバイモ類)もそうです。
荒木由美子』の『春の妖精』。視たことないですが(笑)ドラマの挿入歌ですね。作詞作曲は宇崎・阿木のゴールデンコンビ。
まぁせっかくなので…コチラが春の妖精の仲間です。『節分草』
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福寿草
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日向の花はほぼ開いてますが少し日陰になると…まだ完全に開いてません。
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