フェイジョア

最近舗道の、植え込み部分でも時たま見かけます。高さは最高でも3~4メートル程度くらいにしか育たないので、広いスペースがある舗道の自転車専用道との境などに使われています。
花の名前のプレートは付いてないンですが…
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フェイジョア パイナップルグアヴァ
樹皮は細かく剥げます。長さは5~7センチの卵状楕円形または楕円形の葉が対生でつきます。表面に光沢がある、厚い革質で、裏面は白綿毛が密生します。
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花径は約4センチメートルです。花弁は上に反り返ってボート形になり、外面は白色、内面は紫紅色を帯びたやや肉質。雌しべ、および多数の雄しべは深紅色で写真のようにとても美しい花です。
赤と白の組み合わせが珍しい花ですよね。白いクッションのような綿毛に包まれた赤い刷毛のようです。
◇科名:蒲桃(フトモモ)科 ◇属名:フェイジョア属(Feijoa=ドイツの植物学者オットー・カール・ベルグが、ブラジルの植物学者「Jo??o da Silva Feij??(フェイホア)」に因んで付けたもの ◇学名:Feijoa sellowiana
同じフトモモ科にはグアバ属がありますから、親類みたいなものです。
花の赤い部分は、やはり同じ科の『ブラシの木』に似ています。
6月末頃くらいまで花を楽しめます。花後に果実が出来ますが食べられますよ♪
果実は楕円形で長さ3~7センチメートルくらいで灰緑色で赤みを帯びます。10~11月に熟します。
果肉は白色で柔らかく、パイナップルに似た香りと甘味があり、パイナップルグアバ”ともいいます。
昭和初期にアメリカから渡来。なんでもフェイジョアが日本に入ってきたのは、キウィフルーツより古いようです。
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当初、日本内でそれほど注目を集めなかったのは初期に導入された苗木が、品種改良が進んでいない結実が悪いものだったためと言われています。
生で食べられますので、サラダにもOKです。ジュースやジャム、ソースなどにも使えるそうです。
でもなぜか…いまだに果実はあまり市販されていませんねぇ。外側が堅いから…ですかね?
フェイジョアは、中南米原産です。亜熱帯から温帯にかけて、カリフォルニア、オーストラリア、ニュージーランドなどでも栽培されているようですね。
比較的耐寒性もあり、手間もかからないため、関東以南なら一般家庭でも栽培可能。果実を取るために植える場合は、一品種でも結実するものと、そうでないものがあるため品種に注意せねばいけません。

ところで、その果実ですが、グアバを細長くしたような、形。酸味が強く芳香に富んでいて、パイナップルとイチゴ、バナナを併せた様な味とも表現されていて『パイナップルグァバ』の異名が付いています。果実酒にしても美味しいらしいですよ。
面白いのは、真ん中のタネの部分と、皮に近い果肉が、まったく違う食感であるらしいです。タネの部分はゼリーのようにツルンとしていて、ジューシーですが、まわりの白っぽい果肉はちょっとザラついているらしい。
※オマケのジャムのレシピ(笑)。
材料は、フェイジョア、その重量の15パーセントの水、40パーセントのグラニュー糖、レモン汁適宜。
なべに皮をむいてスライスしたフェイジョアを入れ、水を加えて、やわらかくなるまで煮ます。これにレモン汁とグラニュー糖を加えてかき回し、グラニュー糖を溶かします。溶けたら、そのまま15から20分煮ればできあがり。トロピカルな香りのジャム。