ナナカマド

俳句の季語は秋で、花よりは色づいた葉と共に赤い実が、秋の訪れを告げてくれる植物ですね。果実は小球形で赤く熟し、紅葉とともに美しいです。
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ナナカマド 七竈
七竈の名の由来は、七度かまどに入れても燃え残るほど燃えにくいというところから。
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◇科名: ◇属名:(Sorbus はこの属の植物の古いラテン名から) ◇学名:(commixta=混合した)
北国を代表する樹木として親しまれていて、北海道では街路樹、公園木などにたくさん植えられています。旭川市など36の市町村で市町村の木に指定されているといいます。
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葉の特徴葉は、鳥の羽のように左右に小葉がいくつか並び、先に1つの小葉がついて1枚の葉が構成される『奇数羽状複葉』で、互生。
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小葉が15枚から23枚で1つの葉となります。
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小葉の形は披針形で、縁には鋭い鋸歯があります。

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コチラが花が咲いている時です。
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枝先に白い小さな5弁花がが群がって咲く円錐花序をつけます。下のほうになるほど枝分かれする回数が多く、全体をみると円錐形。花弁より長い雄蘂がたくさんあります。
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『七竈』の仲間には『ウラジロナナカマド』『ホザキナナカマド(穂咲き七竈)』『深山ナナカマド』『タカネナナカマド』別名で『チンシバイ(珍至梅)』と呼ばれる『庭ナナカマド』があります。
湿原に 神の焚く火か ななかまど 堀口星眠
『堀口星眠』の他の句→現代俳句
恐らくは 降れば 雪なる 七竈 石 昌子
*『石 昌子』愛知県出身。俳人杉田久女の長女。高浜虚子らに師事して創作する傍ら「杉田久女句集」を刊行(1911-2007年)