シロバナタンポポ

この時期に、樹の根元にシロバナタンポポ発見です。
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シロバナタンポポ 白花蒲公英
蒲公英の英語名は『ダンデライオン
因みに蒲公英の英語名の『ダンデライオン』は「ライオンの歯」と言う意味になります。
フランス語のdent de lionが語源。独特の葉のギザギザをライオンの歯並びにたとえたものです。
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ダンデライオン~遅咲きのたんぽぽ 松任谷由実
     
白く見える部分は舌状花(頭花を作る1つ1つの小さな花)の花冠つまり花びらに見える部分で、中央の花柱部は黄色です。この舌状花は花によって多くても1つの頭花におよそ100個ほどという事なので、他種と比べると比較的少ないです。それだけ他の蒲公英に比べると増えにくいと言うことになります。タンポポには西洋タンポポと関東タンポポがありますが、普段見かけるのは殆どが西洋タンポポ
但し他の日本在来種の主なタンポポとは違い単為生殖が可能と言うことです。つまり昆虫による受粉をせずに種子が出来るらしい。
白と黄色の優雅な色合いが何処にでもある蒲公英を違う花に見えさせてくれます。
花径は4cm大程度です。陽が沈むと花は閉じます。
◇科名:菊科 ◇属名:タンポポ属(Taraxacum=タラクサカム。「tharakhchakon=苦い草」と言う意味のアラビア語が語源。 ◇学名:TaraxacumTaraxacum albidum(albidum=白い)
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因みに補足しておきますが、セイヨウタンポポは在来種よりも生育可能場所が多く、かつ繁殖力が高いのですが、その反面で多くの在来種よりも低温に弱いと言う特徴があります。初春から初夏にかけての寒暖差が激しい条件下では生育できない場合も多く、セイヨウタンポポの個体数が多いために相対的に在来種の割合が減ったように見えてますが、決してセイヨウタンポポに押されてるというわけではありません。在来種も一定の個数で存在しているのです。また茎を大きく伸ばさないため、かえって都市部でこのように在来種が多く見られる場合があるのです。
それに…『関東タンポポ』だけではなく『エゾタンポポ』『トウカイタンポポ』『カンサイタンポポ』『シナノタンポポ』『ミヤマタンポポ』『オキタンポポ』などもっと沢山の種類があります。
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和名の『たんぽぽ』は、種子の冠毛が丸く集まっているようすが、綿を丸めて布などで包んだ『たんぽ』に似ていることからたんぽ穂と名づけられて、それが『たんぽぽ』になったもの。
漢字の蒲公英は漢名から。
関東タンポポは総苞片が一部のみ反り返っていますが、シロバナタンポポは元よりこの特徴を持っています。