椿《ハクカン》

調べても全く詳細な記述もデータもない椿の品種です。
ハクカン
そもそも品種名のカンの字が出てこない。白にカンなのですが、カンは間に鳥と書きます。
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卜半(←記事)に似てますよね~。桃色卜半(←記事)
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調べて、調べて……やっと国会図書館のデジタルデータの中に見つけた。
この書庫の中で何度か取り上げてますが本草図譜』という書物の中に出てきます。
本草図譜』は、岩崎常正によって天保元年 (1830)に刊行された我国初の植物図鑑ですね。
約2000種の植物が、96巻(☆5巻から始まるため92冊)に分けられていて、彩色写生し解説している書物です。その中にはツバキは、巻の91で以下の品種が図入りで紹介されていますね。

灌木類 山茶 つばき 曼陀羅 群芳譜コチラ凸

躑躅茶集解(ヤマツバキ)・センジユ、ウエツマ、ヒイラギツバキ、チリツバキ
石榴茶集解・イセツバキ、ボクハン、カラコ、スズカケ、ヤマトサンガイ
一捻紅集解・ハルカゼ、セキモリ、カケハシ、ショクコウ、ササレナミ、ナベシマ、コキンラン、コマチ、タマガワチドリ、イマデガワ、ハクカン、ホシクレナイ、シカムラ、ワタシモリ、ヒナツル、ユウキリ、シグレ、ヤエモミジ、カガソメ、カラニシキ、カモガワ、カゲニシキ、ヲキノナミ、カゴシマ、カヘイ、カライト、ツリカガリ、サキワケ、イソアラシ、ミヤコメグリ、ハナタチバナ