オオカナメモチ

同じ時期に似たような花があるので、これも間違えやすい一つです。
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この木はかなり大きいです。
オオカナメモチ 大要糯
カナメモチという名は、扇の要に使い『モチノキ(黐)』に似るためといわれています。
◇科名:バラ科 ◇属名:要糯(カナメモチ)属(Photinia。「photeinos=輝く」から来た名。新葉が紅色で光沢あることから ◇学名:Photinia serrulata Lindl.(serrulatus=細かい鋸歯ある)
花に強い芳香があります。枝が株立状になり、葉は互生します。革質で長さは10~20cmくらい、幅が4~8cm。葉縁には近寄って見ると、刺状の細い鋭い鋸歯があります。
幼葉は要糯属の特徴に一つでもある帯紅色をしていて後に緑色になります。秋には紅葉するものが多い。
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中国では墓樹、庇陰樹として利用されているらしいです。アメリカでは有数の生垣用に使われます。こんもりと繁り、広い庭などでは重量感のある庭木になりますが、日本では庭が広くなければとてもムリでしょうね(笑)。
新葉のでたあと古葉は紅葉して落葉します。
花は晩春から夏にかけて散房花序の白い花をつけます。遠くから見ると泡を吹いたようにみえます。
10月に球形の果実が赤く熟します。
分布は中国、台湾。日本では岡山県愛媛県・及び南西諸島にかけて、点在的に分布記録があるのですが本土の記録はたぶん、栽培個体の逸出だと思われます。南西諸島では自生が確認されているのは徳之島のみ。
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要糯には、よく似た以下のものがありますが区別がつきにくいと思います。
一番多いのはなんと言っても『紅要黐(べにかなめもち)』でしょうね。日本では生け垣としてよく植えられるのがこの種です。新葉がとても赤いのが特徴です。
普通の『要黐』は、新葉は紅要黐ほど赤くはならないです。
それから『レッドロビン』 別名『西洋紅要黐』と言うのがあって、コチラは新葉が紅要黐と同じくらいに赤いのが特徴です。この種が『紅要黐』と、この『大要黐(おおかなめもち)』の交雑種になります。葉っぱが『オオカナメモチ』の要素を受け継いでいて、要黐や紅要黐より大きく柔らかいのが特徴です。