カイツブリ

【鳰鳥(にほとり)の 潜(かづ)く池水(いけみづ) 心あらば 君に我(あ)が恋(こ)ふる、心(こころ)示さね】
これは、坂上郎女(さかのうえのいらつめ)が聖武天皇に贈るために春日の里で詠んだ歌とのことです。
この『にほとり(におとり)』というのは『鳰』のことで、すなわち『カイツブリ』です。

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==《カイツブリ/鳰】
全長は25僂曚匹如▲劵茱疋蠅汎韻犬らいの大きさ。日本では公園の池などを含む多くの川・湖・沼等に生息する水鳥で、古くから「にお」と呼ばれています。多くの地域で1年中みられる「留鳥」ですが、寒い地方で繁殖する個体は冬には温暖な地域へ移動します。

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【学名:Tachybaptus ruficollis 英名:Little Grebe】
標準和名の『カイツブリ』は、水を掻いて潜るが転じたか、潜る時の水音がつぶりに転じたとする説が有力です。
日本では留鳥で、『にお』『におどり』とも呼ばれますが、このにおは古名で、水に入る鳥が転じたのが由来です。
漢字の『鳰』も「水に入る鳥」を意味する会意字で、和製漢字です。

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湖や沼にすみ、潜水が得意で、餌は小魚などを捕食します。
体は丸く、硬い尾羽はありません。カイツブリ科の鳥は足が体の後方つまり、尻あたりに生えているため、陸上ではバランスがとりにくいようです(笑)。これは泳ぐために特化しているためと思われてます。また、この足は飛行中の態勢からして尾羽の役目をしていると思われます。尾羽がないのはそのせいなのかもしれません。
スマホ📱画像だけでは判りづらいので、以前に記事アップした画像から…

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夏羽は頭部・背面が黒褐色をしており、頬から首が栗色。嘴(くちばし)の基部に黄色い部分があります。
冬羽になると灰褐色にかわります。ひなは瓜模様があり、親の背に乗って運ばれます。
おもに水上を生活の場とし、陸上を歩くことはほとんどありません。