ウキヤガラ

時たま勤務明けの散策路にする、東京の『平和島公園』近くの『平和の森公園』の池に生えてる。名前のプラカードはないケドね。

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==《ウキヤガラ/浮矢柄》==
池の浅水域の砂地とか湿地とか、あとは休耕田などに生育する抽水性の多年草です。

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コレが花なのです。開花は初夏の頃で、長い黄色の葯でよく目立つンだよね。

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花序は散形して、花序枝は長さ7cm、先端に1~6個の小穂をつけます。
苞葉は葉状で、2~4個が花序よりも長くなります。
小穂は狭卵形、長さ1~2cm。鱗片は楕円形、長さ6~7cm、表面に短毛が密生して、先端は凹頭でその間から長い芒が出ます。

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痩果は倒卵形、長さ3mm、横断面は3稜形、はじめは白色ですが熟すと黒褐色になって、光沢があります。
刺針状花被片は6個、痩果と同長または短く、下向きにざらついて、痩果が熟しても脱落しません。柱頭はほとんどが3岐します。
【◇科名:カヤツリグサ科 ◇属名:ホタルイ属(Scirpus=イグサ又はそれに似た植物のラテン名を転用したもの) ◇学名:ウキヤガラ Scirpus yagara Ohwi(yagara=矢柄/Ohwi=分類学舎大井次三郎の) コウキヤガラ Scirpus martimus(martius 戦争の神マースの)】

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コレでは見えないし、確認出来ませんが、匍匐根茎は長く発達して、径3~4cmのサトイモ状の塊茎がじゅず状に連なって、1個の塊茎から1~2個の茎を立ち上げます。
花のつく茎は高さ70~150cmらいになり、茎の横断面は鋭3稜形をしています、硬い革質で、2~4節あります。葉も長くて幅は5~10mm。
同属のものに2種ありますね。
==《コウキヤガラ(B. maritimus)》==

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ふつう海岸近くの湿地に生育し、苞葉はふつう3個つき、斜開します。

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『ウキヤガラ』の場合は、花序は頂生します。長さ7センチくらいになります。3~8個の枝をつけて、各枝に1~3個の小穂をつけます。小穂は長楕円形で、苞は葉状で2~4個がつきます。花序よりも長くなります。柱頭は3個。

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《イセウキヤガラ(B. planiculmis)》は汽水域(川と海の境)や、半塩性湿地に稀に生育します。苞葉の1個は花序より長く直立して、縁は平滑で、小穂は1~3個つきます。