ツボスミレ

高原地帯の湿原のほとりや湿った草原、平地の丘、道端などに生えるスミレですね。たくさん咲いていました。

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==《ツボスミレ/壷菫》==
南西諸島を除く日本全国に分布しています。草丈は5センチから25センチくらいの有茎種。

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葉は丸みを帯びた心形で、葉のつけ根にある托葉に切れ込みがあります。

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茎ははじめのうちは立っていないのですが、次第に立ち上がってきます。花期は3月から5月くらいで、1センチほどの小さな白い花をつけます。

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壷型をした唇弁の中心部に紅紫色の筋模様があるのが特徴。

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名前の「坪」は庭の意味で、別名が『如意菫(ニョイスミレ)』
これは僧侶が持つ如意棒のことです。長く伸びてカーブする花茎を如意棒にたとえたものなのですね。
俳句の季語は春。

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【◇科名:スミレ科 ◇属名:スミレ属(Viola=ラテン語の「viola=菫」から ◇学名:Viola verecunda(verecunda=内気な)】
花の後にできる実はさく果で、熟すると下部が裂け、種子が散布される果実。
花言葉は「純粋」「誠実」「謙遜」
因みに…『タチツボスミレ(◇学名:Viola grypoceras A. Gray(=ヴィオラは紫色という意味。グリポケラス種の=角のあると言う意味。角とは花にある細長い突起器官部分で距(きょ)の部分です。A. Grayは日本の温帯植物相を精力的に研究したハーバード大学のアーサー・グレイ(Asa Gray)のこと。)』は、草丈は5センチから20センチくらいで、紫色ですね。茎は斜上します。
やはり有茎種で、茎にも葉にも毛は生えていません。
毛の生えているものは『毛立坪菫(ケタチツボスミレ)』。