イカリソウ

イカリソウもアチコチに顔を出してます。

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==イカリソウ==
平野部や低い山地の落葉樹林などに生育しています。大きくなると40cmほどにもなります。
小さい葉をたくさん付けるように見えますが、じつは大きな複葉の一部分で、小葉(しょうよう)と呼ばれます。
イカリソウの複葉は3つに大きく分かれ、それぞれの先端がさらに3つずつに分かれて、9枚の小葉を付けます。
花の四方に伸びた角のような部分、いかりの鉤にあたる部分は「距」で、花弁の一部が袋のように変化したものです。
距の中には、花粉を媒介する昆虫をおびき寄せるための蜜が入っています。アリは自分の巣の近くまで落ちた種子を蜜が付いたまま巣の近く運びますが、その結果イカリソウは分布を広げることができます。

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【◇科名:目木(めぎ)科 ◇属名:イカリソウ属(Epimedium=地名「Media」に由来。「epimedion」から出た名。ただし、この「epi-medion」は別の植物の名であったとされています。 ◇学名:Epimedium grandiflorum var. thunbergianum(碇草)=var.と言うのは変種の意味 / grandiflorum=大きい花の】
★thunbergianum : スウェーデンの植物学者・医学者のツンベルク(Carl Peter Thunberg:1743年11月11日~1828年8月8日)に因んだ名前。
※1775年(安永4)長崎オランダ商館医として来日。日本の植物を研究。著書に『日本植物誌』『ヨーロッパ、アフリカ、アジア紀行』『喜望峰植物誌』などで、『ツンベルクの日本紀行では、1776年(安永5)に尼崎を通過したときの印象を、海岸に堅固な城が築かれていると記しています。
*「ナンテン」もメギ科の植物です。

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白い花もあります。

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本州の日本海側にはトキワイカリソウウラジロイカリソウ(トキワイカリソウの変種で葉の裏に細毛がある)が分布します。イカリソウと同様に薬用とします。

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他には、中国原産のホザキノイカリソウ、距(きょ)が無いバイカイカリソウ、新潟県には花が白い、トキワイカリソウが自生するらしいです。新潟市の西区には黄色を帯びたものもあるらしい。
※「常盤碇草」/学名:Epimedium semperviens
花は、4~5月、錨状の白色~黄色~紅色。花の色は、北陸地方では白花が多く、福井県以西では赤花が多いということ。葉が冬でも枯れないで残ることから「常盤イカリソウ
漢方薬にも用いられます。
地上部の茎葉を葉のでそろう6月~7月に刈り採りとって、天日で乾燥させ、細かく刻んだものを「淫羊霍:いんようかく」という漢方薬を作ります。元は、中国原産の別種、ホザキイカリソウの葉や茎を乾燥させたものです。昔から強壮・強精薬として、またリウマチ、高血圧などの薬草・治療薬として知られています。茎には有効成分が少ないので葉を用いることが多いようです。
3月13日と4月8日 の誕生花です。
3月13日は「サンドイッチの日青函トンネル開業記念日・漁業法記念日」です。
花言葉は 「あなたを捕らえる」「人生の出発」「君を離さない」
4月8日は「花祭り忠犬ハチ公の日・参考書の日・折り紙供養の日・ヴィーナスの日・タイヤの日」