ウバユリ

ユリ科としては珍しく、幅広いハート形の葉を付けますが、花が咲く頃には枯れだし満開の頃になると根元の葉はなくなるためこの名前があります。

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【ウバユリ 姥百合】
関東地方以西~四国・九州に分布し、主に林の中に自生します。高さは60~100cmくらい。
茎は直立して輪生状に多数の葉をつけます。百合と同様の鱗茎(球根)があります。
《◇科名:百合科 ◇属名:姥百合属(Cardiocrinum =(ギリシャ語でcardia:=心臓+crinum=:ユリ)  ◇学名:Cardiocrinum cordatum (Thunb.) Makino ※Lilium(リリウム)はギリシャ語の「leirion=白色」が語源)》

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かつてこの花はユリ属に含まれていたのですが、葉の形が特徴的なハート型であることから別属になりました。

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七月頃、茎頂に二~ 四個のユリに似て、それより地味な緑白色の花を3~4花、ほぼ水平に開きます。香りは『ヤマユリ』とは違い、かすかに香る程度です。
ユリに似た緑白色の花ですが、細長く大きく開くことはありません。

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花は長さ7~10cmで、花被片は緑白色。内部には褐色の斑点があります。

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ウバユリは花期が短く、一週間くらいで枯れてしまいます。名前は老女?ですが、花はまさに乙女。
花言葉は『威厳・無垢』

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別名もあまりいいとは思えませんね。『カバユリ/ネズミユリ』
ウバユリ属には、ウバユリより大形で、花序につく花の数が8~15個と多い『大姥百合』がありますが、コチラは花に芳香があって美しい花です。ウバユリは関東以西の暖かい地方に自生していますが、オオウバユリは北海道でも見られます。大型で真っ直ぐ伸び、大人の背の高さぐらいになるものもあります。