天鵞絨毛蕊花(ビロードモウズイカ)

以前に、勤務先近くの歩道橋脇で見かけて、こんなトコに?と、驚いた事がありました。アレ?そういや、あの場所のは最近見たことないゾ?

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『ビロードモウズイカ天鵞絨毛蕊花
明治初期に観賞用として渡来したものが、各地に野生化したものです。
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別名は『庭煙草(にわたばこ)』『マレイン』
かなりでっかくなりますね。1~2メートルほどの高さになります。この場所のは2メートル弱でした。

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根生葉は長楕円形で大きく、茎葉は上部にいくほど小さくなります。
全体に灰白色のビロード状の毛に被われています。
花名の毛蕊花は雄しべに青紫色の毛が生えることに由来します。

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ビロードも毛の多いことからついた名前で、花や茎、葉の全てに細かい毛があります。
《◇科名:胡麻の葉草科 ◇属名:モウズイカ属(Verbascum=ヴェルバルバスクム)    ◇学名:Verbascum thapsus 》

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キツネノテブクロ と同じゴマノハグサ科でヨーロッパからシベリアが原産の帰化植物です。わが国へは明治時代に観賞用として導入されたのですが、現在では各地に帰化して、河原や荒れ地、田圃の脇などでも見かけます。ン~~だけどオイラが見たのは久しぶりかな。

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6月から9月ごろ、総状花序をだして黄色い花を咲かせます。
英名は『Common mullein, Great mullein』
今では、場所によっては雑草の扱いになってますが、これでもれっきとした薬草の仲間です。
古代では『魔法のハーブ』ととして、通称マリンと呼ばれていました。
ハーブの世界では役立つ植物としてテキストにも登場しているようです。
マリン茶は鎮痛・利尿・喘息・気管支炎など風邪一般に効能があり、オリーブ油に花を浸して成分を抽出させれば打身・関節痛等の湿布薬(塗り薬)として利用されていたそうです。

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和名が『庭たばこ』ですが、ビロードモウズイカを使用して作られたハーブタバコ(マリンタバコ)は、なんと肺結核の治療に使用された記録があるそうです。


スマホからの投稿です(-_-;)パソコンが調子悪いッス…