ツバキ『カリョウビン』

椿の花の特徴として、ふつうの花は,上を向いたものが多いけど、椿の花は横に向いているのが多いですね。コレには理由があるのです。それは…
鳥たちが嘴を入れやすいようになっているのです。
さて、今回の花は…難しい名前ですよね…
カリョウビン 迦陵頻
1859年の江戸末期、糀屋亀五郎により編集された『椿伊呂波名寄色附』に載っています。
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紅地に白の不整形の斑入りの、半八重咲きないし牡丹咲きの中輪の花で、雄蕊もいろいろの形になります。 樹勢が弱く、枝も細いツバキ。
江戸時代からある古い品種です。
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花期は3~4月。鮮やかな花弁と雲状斑が美しい椿で、長弁の八重咲きです。
名前の【迦陵頻】とは、『迦陵頻迦かりょうびんが』ともいわれ、仏教における想像上の生物です。
上半身は美女、下半身は鳥の姿をしており、極楽浄土に住むとされます。
殻の中にいるときから鳴き始め、その声は非常に美しく、仏の声を形容するのに用いられます。
こんなのです。見たことあるでしょ。コレ→ 画像のサイト