ホソバヒイラギナンテン

ヒイラギナンテンは、公園や歩道脇、お庭で見かけますが、コチラは比較的植えられているところが少ないですね。久しぶりに見かけました。
ホソバヒイラギナンテン  細葉柊南天
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中国原産で、明治時代に薬用として渡来しました。
名前は『ヒイラギナンテン』に似て葉が細いことに由来するのですが、花が咲くのは秋です。
開花時期は通常は9月から10月で、葉の脇に総状花序を出して、黄色い小さな花をたくさんつけます。
但し…花弁のように見えるのは実は萼片ですね。
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で…本来の花弁は?と言うと、萼片の内側にあるのです。画像で判りますよね~。

常緑なのですが、秋から冬にかけて一部の葉は紅葉します。但し、落葉はしません。
樹高はせいぜい1メートルから2メートルの低木です。葉は奇数羽状複葉で互生。
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小葉の形は細長い楕円形で、小葉の縁には先が棘状に尖った鋸歯があります。これが近縁種の『柊南天』に比べて葉が細いのでこの名がついています。
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『柊南天』とは開花時期、結実時期が異なります。
◇科名:メギ科 ◇属名ヒイラギナンテン属(Mahonia=アメリカの植物学者「マホン(B. Mc. Mahon)」にちなんだもの ◇学名:Mahonia fortunei(fortunei=東アジアの植物採集家「フォーチュン」の)
ヒイラギナンテン』と同じく、ブドウ状の実を付けます。実は果皮が肉質で液汁が多い球形液果で、翌年の2月から3月に藍色に熟します。
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外来種には『マホニア・アーサーメンゼス』『マホニア・ウインターサン』『マホニア・チャリティー』『マホニア・バックランド}『マホニア・ロマリーホリア』などがあって、『マホニア・ウインターサン』や『マホニア・ロマリーホリア』の実は先が尖ります。