メドハギ

アチコチで見かけると思います。草地などでは、雑草のよう繁殖しているのを見かけますが、案外名前を知らない人が多いようです。見た目には木の枝のような茎を真直ぐに伸ばします。
https://other-blogs.c.yimg.jp/res/blog-9b-4b/chameleon_arms/folder/1281489/03/53055303/img_4?1349023988.jpg
メドハギ 筮萩
低木?と思ってしまいますが…これでも一年で枯れてしまう草本です。
しかも草本全体と比較すると花が更に…目立たない(笑)。花期は9~10月。花は葉の脇に2~4個集まってつくのですが小さいのであまり目立ちませんね。
全国の野原に生えます。茎の高さは60cmから1メートル近くまで伸びます。
上部でよく枝分かれして、なかば低木状になって、茎はやや木質化し稜があり伏毛があります。葉は3小葉を持つ複葉で密に互生します。
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花の大きさは5~8mmと小さく、黄白で紫色の斑紋が目立ちます。萼は深く5裂し裂片は披針形で毛が密生します。
◇科名:マメ科 ◇属名:ハギ属(Lespedeza=『Michanx』が18世紀後半に調査の際に、アメリカの東部Florida州知事のスペイン人「Vincente Manuuel de Cespedes」に捧げた名。誤植のため「Lespedez」になった) ◇学名:Lespedeza cuneata(cuneatus=楔クサビ形の)
和名の『メド(筮)』とは易占いに使う棒の事ですね。この茎を代用にしたことからつきました。
易占で使われる50本の竹ひごのようなものが筮竹(ゼイチク)ですね。長さは35cmから55cm程度。両手で天策と地策に分けるときに扇形に開きやすいように、手元に当たる部分をやや細く削ったものもあります。
算木とともに易者のシンボル(笑)といえますね。'''竹でないものもすべて含めて『筮(めどき)』と呼ぶのです。
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小葉は長さ1~2.5cm、幅2~4mmで、くさび形~倒披針形をしていて、裏面には伏毛があります。
花後に出来る豆果は扁平な円形または広楕円形で、短毛が散生します。
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花も小さいですが実も3~5mmしかありません。中に種子が1個入り熟しても裂けません。
※変種に『ハイメドハギ』があります。茎が地を這い、茎の毛が開出して小葉が短いです。旗弁全体他の弁の先が紫色を帯びます。