安土蜘蛛♀

それほど珍しくないのですが、久しぶりに見たので....
イメージ 1
後方が膨らんだ形の腹部を持った、第1脚・第2脚が長い蜘蛛です。
コレはメスです。大きさは♀だと6-8mmですが、♂は2-3mmしかありません。
メスは緑白色なのですが、オスは小さくて赤褐色です。
アズチグモ 安土蜘蛛
何故か…和名漢字は安土蜘蛛(つまり、アヅチグモ)なのですが、標準和名がアズチグモとなっているようです。

クモ綱 クモ目 クモ亜目 カニグモ科 ◇Thomisus labefactus

6-9月に現れます。
花の上で、脚を広げて獲物を待ち伏せます。
脚や胸部・腹部に斑紋のある個体もいます。

因みに…え~~、書庫は【昆虫】ですが、蜘蛛は正確には昆虫ではありません。
その理由は…
まず、其の1. 足の数が違いますね。昆虫は6本ですが、蜘蛛は8本。
其の2. 体が頭、胸、腹の3カ所に分かれているのが昆虫です。蜘蛛は頭と腹だけ。
其の3. 足の生えている位置が胸だけ。ダンゴムシ、ムカデなどはコレに当てはまらないですね。まぁそもそも足の数が違いますが....
しかし…頭から…足が生えてたら怖いですよね~。
*分類上は「節足動物門鋏角亜門クモ綱クモ目」で、昆虫は「節足動物門大顎亜門昆虫綱」

以前に別ブログで、この昆虫の定義について説明しましたが、改めて…
実は以前にも書きましたし、「昆虫は全て6本脚か?」といわれるとそうではないものもいます。
記事アップした昆虫の中にも上記の定義に当てはまらないのがいます。
例えば…
ハエ目ユスリカ科の幼虫は胸部と腹部の端に【擬脚=ぎきゃく】と呼ばれる、脚のようなものが2対ずつの4本しかありません。
さらに…更に、ハエの幼虫であるウジムシには全く脚がありませんね。
そりゃ幼虫だから…と言われそうですが、成虫でも、何度か記事アップして説明していますが…【タテハチョウ科】の仲間は前脚が退化しており、着地や歩行には全く使用されず、”4本脚のチョウ”と言われます。'''

ンじゃあ…正しい昆虫の定義はなんなのか?

まず…其の2で述べたように、昆虫の体は頭部・胸部・腹部の3つの部分に分かれています。
さらに…胸部は前・中・後の3つに分かれていて、脚はそれぞれに1対ずつの、計6本ついています。
また、胸部には4枚の翅が付いています。
ただ、これにも以前書いたように、例外があります。
双翅目=ハエ目には読んで字のごとく2枚の翅しかありませんし、普通のアリは翅を持ちませんね。以前説明したように、巣から分散する時期だけハネアリになるのです。'''
また、原始的なシミの仲間は全く翅を持ちません。
しかし、次々と例外をあげると、きりが無いので昆虫とは…
「体が頭部・胸部・腹部からなり、胸部には節のある脚が3対6本と2対4枚の翅をもつ生きもの
が基本です。