ヤマシャクヤク

前に一度記事アップしております。芍薬に葉の形や蕾が似て、山に自生しているところからこの名があります。開花時期は4月から6月。
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ヤマシャクヤク 芍薬
環境省レッドリスト(2007)では「現時点では絶滅危険度は小さいが、生息条件の変化によっては『絶滅危惧』に移行する可能性のある種」である準絶滅危惧(NT)に登録されています。
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草丈は40センチから50センチくらいで、葉は3枚から4枚つき互い違いに生える互生。
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3枚から7枚の小葉で1つの葉が構成されています。小葉の形は楕円形で艶があって裏面は白っぽくなっています。
葉先に花径4、5センチの白い花を上向きに1輪だけつけます。
花弁は5枚から7枚で、花弁は雄蘂や雌蘂を抱えるように咲きます。萼片は3枚。
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中心にたくさんの雄蘂があって、雌蘂が2本から4本。
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雌蘂の柱頭は、赤くやや曲がっています。
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◇科名:ボタン科 ◇属名:属(Paeonia=ギリシャ神話の医神「Paeonペオン」の名から。シャクヤクの根でプルートーの傷を治したとされています ◇学名:Paeonia japonica(japonica=日本の)
根は生薬の鎮痛薬になります。
花の後にできる実は、熟すと果皮が自然に裂けて種子を放出する袋果です。
秋に実が熟すると莢が裂けて、中から黒い種子と結実しない真っ赤な種子とが現れます。
この種子の形が面白いのです。以前に記事アップした記事から…
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