オオバキスミレ

日本固有種で、北海道から本州の中国地方にかけて主に日本海岸の多雪地帯に分布し、山地の林の中や湿った草地などに生えるスミレです。
大葉黄菫 オオバキスミレ
葉の緑と花の黄色のコントラストが美しいスミレで、唇弁には紫色の筋が入ります。
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和名の由来は、他の菫(スミレ)に比べて葉が大きく、黄花を咲かすところから。
低山~亜高山帯の湿った草地などに生え、茎の高さは5~20センチ。
主に積雪量の多い日本海側の山地に広く分布している日本の特産ですが、変種が多いようです。
地上茎から伸びる花柄に、直径約1.5センチの黄色の花をつけます。
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側弁基部に毛があり、距は短く目立たちません。
◇科名:スミレ科 ◇属名:スミレ属 ◇学名:Viola brevistipulata (Franch. & Sav.) W.Becker) brevistipulatus=短い托葉のある
花の中心部は側弁の内側には突起状の毛が生え、柱頭の両側面に突起状の毛が生えます。
唇弁に比べて上弁と側弁が大きく、距はごく短く『キスミレ』と比べると柱頭の毛は短めです。
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葉は心形で、先が尾状にとがります。葉の裏面は淡緑色で、根生葉は,茎葉よりさらに基部が心形で先が尾状になります。
茎葉は普通は3個で、心形~卵形をしていますだ一番下の葉が大きく、上の葉とは離れてつきます。
根生葉は根元から別に出てきます。托葉は三角形で全縁。
よく似ているのは『フチゲオオバキスミレ』ですが、変種として『フギレオオバキスミレ/エゾキスミレ/ミヤマキスミレ/ナエバキスミレ/ダイセンキスミレ/シソバキスミレ/ジンヨウキスミレ』などがあります。