フラサバソウ

仕事場は港の倉庫街のせいか周りには、何処にでも見られる『オオイヌノフグリ』が見当たりません。
ところが…道路のガードレールの支柱の根本に、コヤツが生えていたのを見つけました。(※一応…仕事中なんですがね.....って!)
遠目には葉っぱしか見えないので、この花を知らなければ気づかないでしょうが....
とっても小さな花です。ホント屈み込んで覗き込まないと判らない。
腰が痛いので屈み込むのもキツイのですが......実際…ガードレールに片手を突きながら覗き込んだ。
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フラサバソウ
原産地はヨーロッパやアフリカで、日本への帰化は明治時代の初期に確認されています。ただし、その後に日本で確認されたのは戦後のことになります。
確かに…ね、滅多に見かけないのですよ。
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名前は、長崎でこの植物を採取して「日本植物誌」に記載したフランス人の植物学者「A.Franchet」と「P.Savatier」の名から、フラサバ草(フラサバソウ)と命名
一年草(越年性)で、開花時期は3月から6月くらいです。

別名が…この花の形と、冒頭の前振りで判りますよね(笑)
そう…オオイヌノフグリの仲間です。『蔦葉犬の陰嚢(ツタバイヌノフグリ)』
草丈は10センチから20センチくらいで、地面を這うように広がります。
葉は幅の広い楕円形で、茎の下部を除き互生につきます。
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葉の形は、別名にあるようにツタの葉に似ており、縁には長い毛が生えています。葉の長さは1センチくらいで、縁には大きな鋸歯が、3つから5つくらいあります。
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葉の脇に花径3ミリから4ミリくらいの青い小さな目立たない花をつけます。花は近縁種の『大犬の陰嚢(オオイヌノフグリ)』よりもずっと小さくて、花冠の切れ込みが浅い。
◇科名:ゴマノハグサ科 ◇属名:クワガタソウ属(Veronica =聖者ベロニカに捧げられた名) ◇学名:Veronica hederaefolia(hederaefolia=キヅタ属(Hedera)のような葉の」)
※分類体系によってはオオバコ科とされる事もあります。
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花の真ん中は白く、全体に濃い紫色の筋が入ります。花冠は4つに深く裂けて、花の中央に雄蘂が2本と、雌蘂が1本あります。
花の後にできる実はさく果(熟すると下部が裂け、種子が散布される果実)。