ミスミソウ

まだまだ冬の気温が続いていて、北風が吹くとかなり寒く感じます。
しかし、暦上は既に節分も立春もすぎて春、と言う事になっております。
あ…春の定義については(【立春は過ぎたけど】←記事)でね。
で、先月末に速報で『節分草』←記事)の咲いているのを見て、そろそろ満開?になってるンじゃあないかな~?と言う事で確認に行きました。それにもしかすると…他にも何か?顔を出してるかも♪
この前『ユキワリイチゲ』←記事)も見つけてるしな♪
そして『節分草』の群生してる所へ行くと…
イメージ 1
期待通りに、一杯に広がって咲いております。節分草』(記事)
そして、すぐ近くには、この花が顔を出し始めておりました。コレも期待通りです。
イメージ 2
ミスミソウ(三角草)
まぁ、とは言っても花はこの一輪だけでした。他は芽が出始めている所です。ミスミソウの名前は葉っぱが三裂した、三角形のようになる種類があるところから名付けられました。
この画像ではまだ葉が判りづらいですね。左上の方に写っていますが…判る?
◇科名:金鳳花(キンポウゲ)科 ◇属名:ミスミソウ属(Hepatica=ヘパティカは、ラテン語の「hepaticus=肝臓」が語源。葉の形から ◇学名:Hepatica nobilis var. japonica(nobilis=気品のある、立派な/japonica=日本の)
ハート型の葉っぱの形から、英語で『Liver leaf(肝臓の葉)』とも呼ばれます。
日本固有種ですね。開花時期は本来は2月の末頃から4月にかけてくらいですね。
茎先に花径10ミリから20ミリくらいの花をつけますが、これはキンポウゲ科の花の特徴ですが、花弁のように見えるのは萼です。
イメージ 3
ややこしいですが…萼片のように見えるのは茎葉で、花弁のように見えるのが萼片で、花弁はないのです。で、花弁のように見える顎片の数は決まってなくて、6~10と変異があります。
花の色は白か薄紫が基本ですが、他にもピンクや、ブルーなどもあります。因みに色は大平洋側では白色が、日本海側では薄く青・紫・赤などを帯びるものが多いらしい。
ミスミソウの仲間はヨーロッパ、アジア、アメリカに約10種類が分布する多年草です。
その中のひとつにヨーロッパ原産の「ヘパティカ・ノビリス」という基本種があって、日本にはその変種にあたるミスミソウ」「オオミスミソウ」「スハマソウ」「ケスハマソウがあります。

主に山間部の落葉樹林の林床や傾斜地に自生します。
この花は、所謂『スプリングエフェメラル(Spring ephemeral)』ではありません。葉は花が終わってもそのまま残りますからね。『スプリングエフェメラル(Spring ephemeral)』の代表的なのは…
キンポウゲ科では『キクザキイチゲ』『ユキワリイチゲ』『アズマイチゲ』『イチリンソウ』『ニリンソウ』などのイチリンソウ属で、他にも『フクジュソウ』『セツブンソウ』がそうです。
ケシ科では『エゾエンゴサク』『ヤマエンゴサク』『ムラサキケマン』そしてユリ科だと『カタクリ』『ショウジョウバカマ』『ヒロハノアマナ』に『バイモ属(コバイモ類)』ですね。これらの花も、そろそろ顔を出し始めるでしょう。楽しみです。
因みに、『洲浜草(すはまそう)*form. variegata(variegata=斑紋のある』は、葉の形が祝いの席に飾る島台の州浜に似ているところから。
雪割草(Mealy primrose) 早春、花が他に先駆けて咲くことから州浜草とともに『ユキワリソウ』という愛称で親しまれていますが、その名前は、園芸学上は、本来サクラソウ科のプリムラ・モデスタ」という別の植物の和名です。※Primula(プリムラ)は「primos(最初)」が語源。
栽培の歴史は古く、江戸時代にはすでに優秀花の選別品種の記録などが残っています。産地や種類によって様々な変異があり、花色はもとより花の咲き方もバラエティーに富みます。特に日本海側の一部に自生するオオミスミソウは変異が多く多彩なのだそうです。そして、それらが相互に組み合わされてさらに多くの品種が作られました。