リュウノウギク

昔からこれを干したものを風呂に入れ、薬用入浴に使われていたそうです。
リュウノウギク 竜脳菊
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葉や茎に含まれる油成分が、竜脳と呼ばれる香料の香りに似ているので、この和名がつけられています。比較的高地に自生する野菊です。
◇科名:キク科 ◇属名:キク(Chrysanthemum=古代ギリシャ名「chrysanthemon」から来た名前。語源は「chrysos=黄金色」+「anthemon=花」) ◇学名:Chrysanthemum japnicum(makinoi Matsum. et Nakai)
日本固有種。福島県新潟県以西から山口県東部~四国と九州の宮崎県などに分布します。
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直径3cmほどの大形の頭花を付けます。
茎は高さ40~80センチになりやや木質化します。
上部に白い短毛を密生し、葉は卵形で三中裂します。
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葉は互生して長さ3㌢~6㌢の卵形~広卵形で3中裂、裂片には鋸歯がある。葉や茎には細毛が密生し、葉表は緑色で葉の裏は灰白色、基部はくさび形。葉の両面に白毛が生えています。
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総苞の外片は線形です。
総苞の内片の縁には乾いた膜がついています。
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リュウノウギクは竜脳菊の意味で、竜脳とは、フタバガキ科のリュウノウジュの樹脂からとる香料のことで、その香りに似ていることから付いた名前です。
リュウノウギクには竜脳の主成分の他に樟脳も含まれていて、量的には樟脳の方が多いとのこと。
香りは葉をもむと樟脳のような気持ちの良い香りがします。